キミは下僕。2 (ページ24)

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「よく人前であんなイチャつけるよね」

と、ホソク先輩は苦笑い。

「ホソク先輩ーーーこんにちわーーーーいつもバイトでお世話になってまーーーーす」

という私に

「こっちも出来上がってんな」と笑うホソク先輩。

「スビンて、ジョングク狙い？」

とソクジン先輩は、ホソク先輩に言う

「だろうな」

「俺、ああいう女子無理なんだよね」

と、ソクジン先輩が意外にも毒づいた。
ソクジン先輩て、こんなこと言うんだと思った

「俺も無理だわ。絶対あれ、演技だろ」

と、ホソク先輩も毒づいた。

ジョングクく～んと甘い声をたてるスビンちゃん。
演技だとしても、可愛いと思った

「じゃ、そろそろお開きってことで」

ソクジン先輩が立ち上がって、お会計を済ませていた。

私も立ち上がって「先輩、ありがとうございます」と、さっきよりはマシになった思考を働かせてそう言った。

「やだ、立てない…」

と、スビンちゃんは、頭を抑えてそう言った。
ふらつくのかな？大丈夫かな？と思っていると

「大丈夫か」とスビンちゃんの肩に手を回すジョングク

なんで…………

こんなに嫌だと思うんだろう

私はそれを黙ってみていた。

「グク、スビン一人で帰れなさそうだから家まで送ってやれよ」

テヒョン君は、ジョングクにそう言った。

「なんで、俺が」とジョングクが言うと

「だってジョングク、スビンの家知ってるだろ」って、テヒョン君は言った。

なんで、スビンちゃんの家をジョングクが知ってるの…

「何でジョングク、スビンの家知ってんの？元カノ？」なんて、ホソク先輩に聞かれるけど

私が知ってるわけない。私が知りたいくらいだ

「けど、そいつが」

と、ジョングクは私を見る

「ああ、いいよ。Aは俺が送るから。また明日な、ジョングク」

行こうと、テヒョン君に肩を引かれる私。

なぜか、ジョングクにスビンちゃんを送ってほしくないと思うのに

「分かった」と、後ろからジョングクの声が聞こえたから

なぜだか、泣きそうになった