下僕への道 ページ1
「おい、A今日はなにおにぎりだ？」
お昼休み、私が昼食を食べている時に
私の前に現れたのは、クラスの男子三人。
「今日は、普通のおにぎりだよ」
そう見上げて言うと、三人とも笑った。
「今日は、じゃなくて、今日も、だろうが」
確かに、私はこの高校に入学した時からずっとおにぎり2個
「そうだね。ごめん」
そう言って、私はまた塩気が効きすぎたおにぎりに目線をうつして、食べる。
塩振りすぎた…辛い
「おにぎりに入れる具材も買えないくらい、Aの家ボンビーだもんな」
ガハハと響く男子の下品な笑い。
確かに私の家は貧乏で、おにぎりの具を買う余裕なんてない。
「まあ、米は買えるだけよかったな」
「本当にそう思うよ」
今月は、水道電気を止められてしまったから米を炊けるかが怪しいが。
「ん？これなんだ、卵？」
彼が手に取ったのは、私が最後に食べようと思っていたゆで卵。
「あっ…、それ、ゆで卵。返して…」
「ハッハッハッ、ゆで卵こいつもってきてやんのーうける」
そう笑った彼は私が手を差し伸べると、もう一人の男子に卵を投げた。
投げやがって、危ないなあ
割れたらどうするの！？
「返して」
私は、走って取りに行こうとするけど、卵は男子三人の間でキャッチボールのように投げられる。
「取れるもんなら、取ってみろ！」
遊ぶのはいいけど、落とすのだけはどうかやめてくださいね。
「チャンスっ……」
私は外野に上がったフライのような球、否(いな)卵をグラブのミットで掴むように高くジャンプする。
グチャッ____________
「えっ？」
なぜか私のグラブには、球が無かった。
え、A選手、痛恨のミス？そう思ってると
私を指差して顔が凍ったまま私を見つめる男子三人。
何そんなに青ざめてるの？
「俺は知らないからなっ…」
「あ、急に俺トイレっ…」
「俺も」
男子三人は逃げるように教室から出て行った。
それより、私の卵どこ…と思って後ろを振り向くと
げ
割れた卵の殻、卵から出てる半熟の白身と黄身が
制服にぐちょりとかかって
私の方を睨む、チョンジョングクがいた。
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わかな(プロフ) - 今までで1番好きな性格の主人公！w (2018年7月24日 20時) (
レス) id: 7d05171848 (このIDを非表示/違反報告)
yoha - きむ:)さん» ありがとうございます^ ^2も見てくださると嬉しいです！ (2017年6月2日 1時) (レス) id: 2dc1d1b366 (このIDを非表示/違反報告)
きむ:)(プロフ) - いえ少しシリアステヒョンも素敵です(土下座)← ありがとうございます！！！笑 (2017年5月22日 6時) (レス) id: 34aeed0ab4 (このIDを非表示/違反報告)
yoha - ぱどぅさん» ありがとうございます！！頑張れます(＞人＜;) (2017年5月21日 5時) (レス) id: d243c9f893 (このIDを非表示/違反報告)
ぱどぅ(プロフ) - いきなりすみません！私、占ツク読み始めて5年くらい経ちますが、こんな面白くて、素敵な作品初めてです！ほんっとうに更新されるたびに奇声あげて喜んでます！！本当に素敵な作品ですね！頑張ってください(о´∀`о) (2017年5月20日 21時) (レス) id: 3be69bf169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yoha | 作成日時：2017年5月6日 0時
