OrangeにKiss 2 (ページ34)

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84話ページ34

白 side

橙「えぇ…？自分じゃわからん…」

白「なんかいつもと違くて…いい匂いではあるんだけどなんだろ…」

首筋に顔を近づけられて匂いを嗅げば恥ずかしそうに逃げる康二くん、それを抑えるように腕をまわす

橙「らう？恥ずかしいんやけどこれ…」

白「ん〜…ちょっとまって」

白「いつもより甘い香りがする」

いつも康二くんはいい香りだけどいつもより甘い気がする
甘いけど甘いだけじゃない、大人っぽい香り

橙「うぅーん？あ、今日新しいヘアオイル使ってみてん。それかな？」

白「凄くいい匂い」

橙「らうに喜んでもらえてよかったわぁ笑」

白「俺この匂い好きだよ」

橙「今日持ってきてるから使う？」

白「え、いいの？」

橙「勿論やで？笑らうが嫌じゃなければどーぞ！笑」

しれーっとお揃い、匂わせ。テレビの前のみんなには絶対伝わらない、ちょっとしたものだけど。

それさえも優越感があって、嬉しい。

白「康二くんやって？」

橙「なんや甘えたさんやなぁ今日は笑」

鏡の前まで行って座りながら康二くんにおねだりすれば、
嬉しそうな顔でヘアオイルを取り出してくれる康二くん

黒「なんか2人珍しいね」

青「何してんの？」

いつの間にか楽屋にも人が増えていて、めめもきてたみたい
俺ら2人が気になるのかしょっぴーも覗きにくる

白「俺らだけの秘密だから〜！」

青「なんだそれ」

黒「そうなの？康二」

橙「大したことやないけどな？笑」

黒「じゃあ教えてよ」

橙「らうがええって言ったらな？笑」

白「だめですぅー！」

橙「やって笑」

黒「えぇ。」

青「あ、拗ねた」

橙「めめごめんやで？あ、俺の鞄にタンブラー入ってるから勝手に飲んでええよ！愛情たっぷり込めて淹れてきたコーヒー入っとるから！めめに特別サービス」

黒「どこ？」

そう言われればけろっと機嫌をなおしてタンブラーを探しにいくめめ、相変わらず単純。

橙「よし！できたで？」

少し動けばさっきまでの香りが自分から香ってくる

橙「ふふ笑お揃いやなぁ笑」

白「そうだよ、お揃い」

白「ぎゅーってしても同じ香りがするね」

橙「お、おん。なんかそう言われると照れるんやけど」

白「俺も同じの買う」

橙「お、気に入った？」

白「うん気に入った。すごいいい匂いだし」

橙「そうやろ？」

白「それに匂いを嗅ぐたびに康二くんのかと感じられそうだし。康二くんもこの香り嗅ぐたびに俺のこと思い出してね」

橙「…恥ずかしいて」