OrangeにKiss 2 (ページ4)

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54話ページ4

紫 side

ソファーで横になりながら目を閉じれば、心地いい鼻歌と料理を作る音。あ、康二が歌ってんの俺たちの曲じゃん。

ちらっとキッチンに目をやれば、丸っこい頭が忙しなく動いてるのが見えてニヤける。

今日は1日オフだから朝から康二の家に遊びにきたんだけど、当たり前のように受け入れて部屋にあげてくれるんだよね。

康二の部屋に来すぎているせいか、康二の部屋だからなのかわからないけどここにいると落ち着く。

橙「ふっかさーん？もう、できるからこっち来て？」

紫「ん、ありがと」

橙「ええんやで〜」

美味しい康二の手作りご飯も出てきて、康二と2人の時間ができて、最高すぎじゃないか？

ん。これもマジうまい

橙「午後はどうする？」

紫「ん〜、どっかいかね？買い物行きたい」

橙「それ車出せってことやん〜笑しゃあないなぁ笑」

ニコニコ笑いながら俺を甘やかしてくれる
だから俺はこの時間、好きなんだよね

無事バタバタと準備が終わって康二の運転で買い物へ
車でだって康二は優しくて

橙「ふっかさん眠いんやろ笑寝ててええからね」

紫「ん？うん。ありがと」

橙「ええんやで〜」

俺が眠たがってるのに気付いて声をかけて、目を瞑れば少し音楽のボリュームも下げてくれて、どこまで優しいんだか

だから俺は康二から離れられない

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橙 side

ふっかさんとの買い物は珍しくもなくて
のんびり回れるから凄く楽しい

橙「あ…」

あれ、この前出た新作なんかな？
お洒落なネックレスがすごく気になった。

かわええなぁ、ちょっと欲しいかも。

でも最近新しいカメラを買ってしまったから節約もしたいところ。もう少し悩むことにしよう。

紫「…」

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お互いの買い物が終わって車に戻る
ふっかさんはたくさん服を買って嬉しそう

橙「じゃあそろそろ帰りましょっか」

紫「ん、あ、これ。康二の分も」

橙「あ、俺の好きなやつ！」

しっかりあのコーヒー店で俺の好きなものを買ってきてくれるふっかさん。こういうことをさらっとしちゃうのがかっこいいんよな。リアコと言われるのも頷ける。

帰りに夕ご飯も食べてふっかさんの家まで送り届ける。

紫「さんきゅ、楽しかった」

橙「俺も楽しかった！また行こな？」

紫「いいよ笑、あ、これ、あげる。じゃ」

橙「え、？あ、ちょ！またな！」

俺に一つ紙袋を渡せばふらーっと帰ってくふっかさん
なんなんやろ…ん？あ、これ俺のお気に入りの店のやつやん