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69話 ページ23

室 side


Aが凄いのは、嫌味もなく大吾達の勘違いされやすい所しれーっとカバーして、後輩にやる気出させるのが上手いとこ。

小学生組はあまり遅くまで残れんから、早めに返すために今必死になってやらせてるんやろうな。

ふりだって自分が踊ってるものとは全然違うのに、完璧に覚えてる。教えるために覚えたんかな。


「顔!もっと明るく!」


Aがこんな先輩になってたなんてなぁ。


大西「大ちゃん達に報告します?」

室「そうやな、一応してやろか笑」







西畑「やっぱりやってた?」

向井「凄いわほんまに」


こいつらは怒った手前、行きづらいんやろな。
可愛がることも大切やけど、こうやって怒ることも大切なんやから。


室「あいつはお前らが大好きやからあーいうことしてるんやで」

向井「え?」

室「あいつは俺らと後輩達の間で誤解がないように、繋いでくれてるんよ。な?流星」

大西「さっき、Aが人にあーやって厳しいこと言うの珍しいなぁって思ったもん。」

大西「大吾君たちが伝えたこと噛み砕いて伝えてたし」

室「そういうこと」

西畑「はぁ…。まじでなんやねんほんと。」

向井「あいつのこと嫌いになれる奴なんておらんのちゃう?笑」

室「まぁ、あいつはそういう奴やからな笑」

「すみません!ん?何してるんですか?」

向井「なんでもないで笑どうしたん?」

「あ!ごめん!流星!手伝ってくれる?」

大西「え?あ、うん」

「行こ!」

大西「ちょ!行くから!」


流星の手を掴んで嬉しそうに引っ張ってくAと耳まで赤くして連れいかれる流星


室「…飲み物くらい差し入れてやるか笑」

向井「お!ええですね!俺も出します!」

西畑「俺も笑」









流星 side


突然手を引かれて連れこられたのはさっきのレッスン室


「ちびっ子達は先返したんやけど、上はこれから一回通したいねん。流星見ててくれへん?」

大西「え、俺が?」

「うん、やっぱりダンスは流星やと思うから笑」

「皆、さっきで完璧に入ったと思うんで、一回通します!」

全「はい!」


しっかりフォーメーションも覚えて、綺麗に揃ってる。
さっきとはほんまに見違えるくらい綺麗なったな…。


「どう?」

大西「ええと思う、所々まだ甘いとこはあると思うけど」

「うん、そうやね笑よかった!みんなお疲れ様!」


Aの笑顔に安堵の声が聞こえてくる

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年5月22日 13時

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