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61話 ページ15

you side


高橋「Aここおったん?」


後ろから突然話しかけられて驚く


「恭平か〜びっくりしたやん笑みんなは?」

高橋「正門君はAのお父さんとギターの話で盛り上がってて、お母さんと大橋君で歌の話してるで?長尾と康二君は2人でなんか遊んどる笑」

「見てなくても想像できるなぁそれ笑」

高橋「荷物取りきたらA見えたからこっちきた」


恭平はそう言いながら私の隣に並ぶ



「ここめっちゃ景色綺麗やねん笑」

高橋「うわほんまや!めっちゃ海見えるやん!」

「やろ?笑日陰やし、風もあるしで気持ちええんよ笑」


2人でぼーっとまた景色を眺める


高橋「A?」

「ん?」

高橋「…いつもありがとう」

「急にどうしたんよ笑」

高橋「いや、なんか、いつもAに頼ってばっかやなぁってちょっと思ったから」

「急やなぁ笑でも、そんなことないで?うちもいつも恭平のこと頼ってるし」

高橋「ほんまに?」

「うん笑あのな、うち事務所入って年上でタメ口で呼び捨てで話せるの恭平だけやねん笑」

高橋「え、そうなん?」

「そうやで?笑あんとき、恭平が言ってくれたから出来てるし、その分距離近くなったなぁって思ってるしな?笑」

「うち事務所入ったの比較的早かったし、同期って言ったって年上ばっかやったからさ、常に敬語笑」

「まぁ、うちの場合一年目が特殊やったのもあったと思うけどな?笑」


敬語がいいとか悪いとかではないんやけどな?

私の場合は、同期であっても年上は敬うべきやと思うし、だからこそ敬語を使ってる。


「だから、恭平が初めてなんよ?笑」

高橋「そうやったんや」

「敬語じゃない分、恭平にはある意味そのまま伝えれてる気がするもん笑」

高橋「ふーん笑」


少し嬉しそうな顔をする恭平に思わず笑ってしまう


「これからも仲良くしてな?」

高橋「当たり前やん。あ、そうだ、ちょっと待ってて」

「ん?うん」









高橋 side


またAがいるテラスまで戻る

海をぼーっと眺めるAの姿はすごく絵になっていて、さっきもしばらくここから見つめてしまった。


高橋「ごめん、お待たせ」

「ううん笑どうしたん?」

高橋「はいこれ」

「え!?なに!」

高橋「誕生日プレゼント、ちょっと早めやけどな。」

「嬉しい!開けていい!?」

高橋「ええよ笑」


嬉しそうにプレゼントを見るAに少しニヤける

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作者名:向日葵 | 作成日時:2022年5月22日 13時

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