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「A!帰ってきたらただいまくらい言いなさいっていつも言ってるでしょ?」
そういえばスーツケースを放り投げてきたから家族の顏なんて見てないや
『ままぁごめんね?』
必殺上目遣い
ママはパパ似の私のこの顔に弱いなんてことぐらい当然知っている
「まったくもう、研磨くん家でご飯食べてくるんでしょ?これ持って行って頂戴」
あとで合流すると言われて手渡されたのはそこそこ年代物らしいワイン
お酒が飲めない私でもなんかお高そうっていうのは分かるぐらいの代物
未成年がワイン片手に外あるくってかなり奇妙だとは思うんだけど、お隣に行くぐらいだし気にしない気にしない
インターホンも鳴らさず勝手にドアを開ける
丁度鉄朗が玄関に居たから
『これママが研磨ママに渡してって』
そのまま差し出して研磨ママに渡してもらった
案の定かなり良いワインだったみたいで研磨パパが帰ってきたらうちのママと一緒に飲むみたい
子ども3人組は大人たちとは別のテーブルで夕ご飯
研磨ママお手製の夕ご飯はいつ食べても美味しい
いつも通り食が細めの研磨は早々にギブアップ
私と鉄朗の一騎打ちとなった
結果はもちろん負けたわけなんだけど
「・・・お嬢さん相変わらずの食べっぷり」
『鉄朗の方が食べてるじゃん』
「いや対して変わらないから」
『今日は腹ペコだったから勝てると思ったんだけどなあ』
昔から私と鉄朗の大食い対決はよくやっていて
でも体格差もあって性別も違う男女では食べられる量に差があるのはもちろんなんだけど
あまりにも私と鉄朗が食べるもんだから研磨ママが張り切っちゃって次第に料理の量が増えていったんだって
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ゆに(プロフ) - 紅さん» 光栄です!ありがとうございます! (3月16日 19時) (レス) id: 2aa08292b5 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月28日 13時) (レス) @page5 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆに | 作成日時:2024年2月25日 17時