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殆ど聞き流していた。
一位の景品は、ミスクイーン、ミスターキング同士が学園祭の最後にある、というか後数分で始まるフォークダンスを一緒に踊れると言うもの。
あぁ、もしかしたらソユンちゃんはこの景品のことをあらかじめ知ってたのかもしれない。
「まじでくだらねーわ。帰る」
踵を返したユンギを今度は思い切り引っ張る。
「まっ、て」
「マジでどうしたんだよお前」
「ソユンちゃんと、踊らないと」
「あ？ それお前本気で言ってんの？」
自分で全部してることなのになぜだか泣きそうになる。
お人好しとか。そう言うことじゃない。
ただ、ソユンちゃんの恋路を邪魔する事がわたしには出来ないしそんな資格もないと思った。
他に好きな人がいようと恋人がいようと、恋をしてしまえばそんなこと関係のない問題で。
それはわたしもユンギが好きだから気持ちは痛いほど分かる。
ユンギが、わたしを手荒く振りほどいて初めて見る様な。冷ややかな目でわたしを見下ろした。
「お前のそういうところ。マジでクソウゼーわ」
ぴしりと。心臓どころか全部が凍りつき。今度は一瞬で砕け散った。
舌打ちしたユンギに何も言葉を紡げずにいると。
「ユンギ先輩」
声が聞こえて。ユンギもわたしもそちらを振り返れば案の定。
ソユンちゃんが薄い笑みを浮かべて立っていた。
既にその場にいる人たちはフォークダンスの為に陣形を変え始めている。
ソユンちゃんは送られてきた写真よりさらにずっとかわいくなってて、ほんとに。特に今、ひどい顔でしているであろう自分が恥ずかしい。
「ユンギ先輩、踊って頂けますか？」
声までかわいい。そんな彼女にいたたまれなくなってその場を逃げる様にユンギを離して走った。
「おい、」
ユンギは何か言いかけてたけど、少しして振り返っても。期待してた訳でもないけど彼は追いかけて来たりはしなかった。
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seajoongセジュン??(プロフ) - しろいさんの作品の中でこれが一番好きです (2018年6月27日 5時) (
レス) id: a43e5c801b (このIDを非表示/違反報告)
しろい(プロフ) - 沙羅さん» わぁー、嬉しいお言葉此方こそありがとうございます！ユンギさんを褒めていただけるのもきゅんとしたと言って頂けるのもほんとに嬉しいです！コメント感謝かんしゃです！ (2018年6月17日 12時) (レス) id: dd3b785299 (このIDを非表示/違反報告)
しろい(プロフ) - JIN君が大好きな人さん» こちらにもありがとうございますヽ(；▽；)ノユンギさんも読んで頂けて嬉しいです！ユンギさんの魅力を一ミリでも書き表せていればと思います、コメントほんとにありがとうございました！ (2018年6月17日 12時) (レス) id: dd3b785299 (このIDを非表示/違反報告)
しろい(プロフ) - Re:さん» Re:さん、こんにちはです、はじめまして！ほんとに、ユンジさんはいいです…。分かち合えて嬉しいです。それは流石に褒めてくれ過ぎです！恐縮過ぎます！嬉しすぎます！嬉しすぎるコメントありがとうございました、感謝かんしゃです。 (2018年6月17日 12時) (レス) id: dd3b785299 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - コメント失礼します。本当に最高でした。短いのにしっかりまとまってて、そんでもってユンギが最高でした。、もーずっときゅんきゅんしてました。ありがとうございました。、 (2018年6月16日 19時) (レス) id: e209204b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろい
| 作成日時：2018年6月16日 12時
