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「とやさんスマホ電源切ってます?」
「え?そんなはず…、……あ、本当だ。こっちの落ち度でした」

剣持くんは私と伏見さんの間に割り込んでくる。軽く会話した後にこちらを見る。

「変なことされてないですよね」
「あ、は、はい。大丈夫です……?」
「おいお前のせいで怖がってるだろ謝れ伏見」
「えぇ?俺のせいっすか!?」

しょぼん、と悲しそうな顔をしながら「すいません……」と呟く伏見さんに慌てて訂正をしようと貰った飲み物を掲げた。

「そのっ、飲み物買ってもらったので話し相手になってただけで……っ」
「事案ですよね?」
「いやとやさんに言われたくないが〜??」

二人はそんな風にじゃれあっている。どうやら待ち合わせ相手も来たみたいだし私はそろそろおいとましようと静かに居なくなろうとするため歩き出そうとした瞬間だった。

「じゃあ三人で飯行きますか!」

突然伏見さんがそんなことを言い出した。

「……えっ?」
「やめろって、Aさんが困ってるから」
「えぇ、良いじゃないすか!俺が奢るんで!」

伏見さんは私の事を見詰めて笑い、手を取って緩く首を傾げた。

「Aさんも一緒に行きましょ、ね!」

にこやかにそう言われると断り辛くて、剣持くんと伏見さんの顔を交互に見て、根負けしてしまった。

「……で、デザートだけで良いなら……。夜ご飯入らなくなっちゃうんで……」
「もちろん!じゃあ行きましょっか!」
「おい、僕の意見は」

剣持くんの発言をまるで意に介さないかのように私の手をそのまま繋いだまま伏見さんは歩き出してしまって、私と剣持くんはそのまま着いていくしかなくなってしまった。

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カレーぱン(プロフ) - 葛さん» コメントありがとうございます!頑張ります! (1月28日 18時) (レス) id: 5b34eff9f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します!とても面白くて続きが気になります。更新頑張ってください🫶 (1月28日 10時) (レス) id: 039532f02f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カレーぱン | 作成日時:2024年1月26日 18時

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