霊媒師まこと。

｢災厄、再び」 ページ27

樹side


とても恐ろしい人…。


妖なのか人間なのかは聞けなかったけど。


そいつが封印を解いた…。


慎「とても恐ろしい人って誰なんだろう…」


樹「悩むのは後！まずは、朧入道を！」



慎side


朧「おーぼーろぉ！！」


相変わらず巨大だけど、前と違う。


慎「こいなり！」


こいなり「きゅきゅー！」


朧入道が目を抑えながら、暴れる。


樹「こっちこっち」


樹さんは、亡者達を呼び出して、


言霊にして攻撃する。


案外楽に行けそう。


朧「甘い！！！」


え？


頭がこっちにとんできた。


目の前にいるのは、偽物！？


樹「まこっちゃん！」


樹さんが俺の手を引いた。


樹「あの頭が本体か…まんまと引っかかった訳」


慎「今度こそ、行きましょう」





慎「こいなり！魔美神喰・妖狐祓」


樹「冥界の赤雷よ、亡者達に力を」


二人の力が合わさって、強力な霊力を感じる。


そのまま朧入道へ赤い光を帯びた


こいなりが飛んでいく。


朧「…お…ぼろ」


巨大な頭は消えていった。


慎「やりましたね…樹さん！」


樹さんが、その場にへたり込む。


樹「大丈夫、ちょっと無理しただけ…」


TAKAHIRO「2人とも！」


TAKAHIROさんの方を見ると、


慎「あ…」


樹「祠が壊されてる…」


TAKAHIRO「何者かが壊した…妖の言った通りだった。祠が壊れていたから十分な霊力で朧入道も戦えたわけね」






？「やはり一筋縄では行かないか…だが、樹はもう限界に近い。呪術などに手を出すなんてな。次の狙いは決まっている」

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