霊媒師まこと。

｢災厄の妖 朧入道」 ページ20

慎side


TAKAHIROさんのお店に樹さんを呼んで、


事情を話すことにした。


慎「貴方に頼みがあるんです。樹さん」


樹「もしかして、朧入道のこと？」


TAKAHIRO「知ってたの？」


樹「亡者達が教えてくれた。危険なことが起こりそうだって。除霊するなら、俺も協力する」


慎「ありがとうございます」


TAKAHIRO「早速除霊した方がいい。もう体の半分を侵食し始めてる」





玲「霊媒師さん！裕太くんはあそこです！」


玲於さんが指さした先は…。


慎「工事現場？」


樹「…月がよく見える」


慎「？」


樹「あの高台、月の見え方が一番綺麗。朧入道は、とり憑いた者を月に連れ帰るという説もある」


樹さん、すごい。


でも今は、感心してる場合じゃない。


慎「…すぐ行きましょう。貴方は、ここで待っていてください」


玲「俺も行きます！何も出来ないのは嫌です。せめて、一緒に行くだけでも…自分の身は自分で守ります」

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