看病boy短編集 part2

長妻怜央　特別ver ページ6

怜央side


あれから、三ヶ月の間。
毎日のように、話してくれるA。



表向きでは、さん付けしてるけど
俺のなかではよびすてしちゃってる。





さぁ、今日もAのクラスで体育。
今日は、バスケだってさ。




俺の得意分野。
Aにいいとこ見せたい。




・・・なんて、小学生みたいな思考でお手本を見せる。
少し、期待をして生徒の方を見ると




皆がガヤガヤしているなか、一人だけ
目を輝かせて見てる女の子。



やっぱり、Aなんだよね。
あの言葉は、本気だって思ってもいいですか？





順調に今日も授業が進むと思ってた。





バァン！って音がして



何事！？って思って駆けつけると
さっきまで俺と話してたA。




周りを見渡すと、おろおろしてる子がいるなかで
一人だけ号泣してる女の子が。



この子がやらかしちゃったのかな？
運動、あまり得意じゃなかったはず。



でも、やる気だけはある。
すごい真面目な子。



その子に向かって、
「大丈夫だから！Aさんだって、わざとじゃないって分かってると思うし、

　そんなことで、怒るような子じゃないでしょ？」




そのまま、Aを保健室へ。





そっと、ベッドに下ろすと
きれいな顔してんなぁー。

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