キャバ嬢ですが何か？３【名探偵コナン】

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「やっぱりお祭りと言えばチョコバナナよね。」

「うん。やっぱり日本のお祭りと言えば、これだよな。」

園子ちゃんと世良ちゃんが幸せそうな顔でチョコバナナを頬張る。

私はみんなにアルコールを勧められたので、出店で売っているビールを飲んでいる。

そういうところ、みんな私の職業に気を遣うのよね。



安室さんが合流したところで蘭ちゃんはハッと我に返り、落ち着きを取り戻した。

慣れない浴衣で歩いていたので、少し休憩中。

「安室さんも浴衣すごく似合ってますね。」

園子ちゃんが興味ありげに話しかけて来る。

「そうですか？慌てて着替えて来たんですけどね。」

『それにしては綺麗に着れてますよ。』

「Aさんにそう言ってもらえて良かった。」

そう言うと、どういうわけか零くんは私にウインクをして来た。

何のつもりなんだろう。

私をキュン死させたいのかな。

悔しいけど、安室さんでのウインクは反則過ぎる。



「あ。」

コナン君が何かに気づいたように声をあげたので、視線を追うと。

「全く、私達を置いていくなんていい度胸なんじゃない。」

そこには哀ちゃんを始め、阿笠博士、元太君、歩美ちゃん、光彦君の姿。

「灰原、違うんだよ。これには訳があってよ。」

「まあ、何となく分かる気がしなくもないけど。」

「あー！またコナン君と哀ちゃんコソコソ話してる！」

「おいコナン！うな重の店探そうぜ！」

「だから元太君、ここにうな重のお店は…」



何だか子ども達、わちゃわちゃしてるけど大丈夫かな。

「すまんのう。いきなり騒がしくなってしまって。」

阿笠博士が申し訳なさそうにその場のみんなに謝る。

『お祭りなんだからこのぐらいがちょうどいい良いですよ。』

「そうそう、博士が謝ることはないですよ。」

私と零くんで博士をなだめる。

『ねえねえみんな。あれから私怖い目に遭ってないの。お守り効いてるよ。今日も持って来てるしね。』

私はあれ以来会う元太君、歩美ちゃん、光彦君にお守りのお礼も兼ねて話しかけた。

「へへ。そりゃ良かったぜ。」

「歩美たちも嬉しい！」

「これでお祭りも楽しめますね。」

『うん、本当にありがとう。』

「君達の優しい気持ちがAさんを救ってるんだよ。僕からもお礼を言うよ。ありがとう。」



そんな私達の会話をよそにコナン君と哀ちゃんはまたしても2人でコソコソと話していた。

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