９６話 ページ46
「ユ、ユンギ先生………」
YG「なにした訳？めちゃくちゃ血出てる…」
「サッカーでちょっと」
YG「顔でボール受け止めたんだろどうせ」
「う…」
新しいティッシュを２、３枚出して
私の鼻を抑えている手をどけさせて
ユンギオッパの手が私の鼻を包んだ。
この感じ、不思議だ。
ドキドキするんだけど、安心する。
「オッパ、どうしてここに…」
YG「ジョンイナが保健室の先生出張だからって
怪我したら担任に電話かけてくるんだよ」
「そうなんですか」
YG「慌てて来てみれば鼻血止まらない生徒がいるし」
「………ドジなんですよ」
YG「知ってるよ」
少し口角を上げて意地悪く微笑んで、
私と目を合わせたオッパはやっぱり格好よかった
ジョンイナ……キム・ジョンイン先生は私の体育の先生なんだけど、いつも寝てばかりでダンスの時間にしか働いてない気がしてたんだけど…ジョンイン先生に今日初めて感謝した。
YG「…止まった、か？」
ユンギオッパの手と、赤く色づいたティッシュは私の元を離れていく
“あともうちょっと傍にいて”
なんて言葉は言えなくて口元を引き締める
ジナだったら
もっと可愛く振る舞うんだろう。
テヨンオンニだったら
もっと物わかりよく立ち回るんだろう。
YG「…何、泣きそうな顔してんだよ」
「え…」
YG「泣きそうな顔してる」
「悲しいことなんてないよ」
YG「俺はあったよ」
え
そ れ は ど う い う 、
顔を上げればユンギオッパが私の頬に手を伸ばしてきた。
YG「Aと離れて、飯が食えなくなった
胃が受けつけねえんだよ」
YG「３ヶ月だけだったあの生活を
何度も夢でなぞるんだよ」
“Aが好きだ”
絡み合う視線は解けなくて逸らせない
オッパの目は優しくてとても揺らいでた
でも、引っかかることがある。
ジミンくんに話をしに、スーパーへ向かっている途中ジョングク君に会って、話をしていた時通りがかったソクジン先生の「ユンギの愛する人に会いにね〜」っていう言葉。
愛する人って誰？
私が好きならいないでしょう？
「でもオッパには私以外の好きな人がいるって」
YG「は？」
「ソクジン先生が言ってましたよね」
YG「あぁ…違うよ、あの日男2人で酒飲みに行っただけだ、愛する人なんていねぇよ、…A以外」
「…オッパ、」
視界は涙で霞んで
サッカーボールを顔で受け止めた痛みを忘れるくらい胸がいっぱいだよオッパ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1434人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cherry?(プロフ) - 更新楽しみにしてます\^^/ (2017年6月26日 0時) (
レス) id: 40034c1cbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅにゃむ(プロフ) - すゆんさん» すゆん様コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまいすみません！是非是非楽しんで頂けると幸いです！ (2016年9月16日 21時) (レス) id: 31ad78c39e (このIDを非表示/違反報告)
すゆん(プロフ) - 更新待ってました！！ありがとうございます！ (2016年9月12日 21時) (レス) id: e66bf3a25b (このIDを非表示/違反報告)
すゆん(プロフ) - 初めまして！今日この作品見つけて最初っから全部見ました！！更新楽しみにしています！ (2016年9月4日 2時) (レス) id: e66bf3a25b (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅにゃむ(プロフ) - Glass lilyさん» ほんとですか！？嬉しいです！頑張ります！！！ (2016年3月23日 9時) (レス) id: 49097a7f64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆぅにゃむ | 作成日時：2016年2月24日 18時
