一途な少女とオタ嫌いな彼－１－ (ページ41)

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お待たせしながらとお詫びの言葉を言いながら席に着くと何やらさっきまでとは違い緊張している様子の翔太くん。

貴「翔太くん？どうかしました？」

ここまで来てきてこの空気でも気づかない私は春夏のいう通り鈍感なのだろう。

渡「俺、今日すげー大事なことを柚翔ちゃんに伝えなきゃいけないんだけど言い終わるまで黙って聞いてもらってもいい？」

真剣顔になりしかっりと目を見ながら話をしてくれる翔太くんはやっぱり５歳も違う分すごく大人の魅力を感じた。

そんなことを思いながらうなづいた。

渡「ありがとう。率直に言うと俺は柚翔ちゃんのことが好き。だから付き合ってほしいと思う。でも俺はアイドルだしJrだから正直言って今どきのカップルがするようなことをしてはあげられない。だから伝えるべきじゃないと思ったんだけどどうしても柚翔ちゃんを俺のものにしたかった。もし嫌じゃなかったらだけどさ…」

そこまで言った翔太くんの言葉はつづきが出てこずに止まった。

理由は

ーーーきっと私の目から涙が流れていたからだろう。