一途な少女とオタ嫌いな彼－１－ (ページ40)

今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:125,261 hit

４０(彼side) ページ40

目の前でいろんな料理をおいしそうに頬張る柚翔ちゃん。

俺は偏食であんまり食べることに関心があるほうではないけど、今日の食事は今までの中でもダントツでおいしく感じた。

いつもと変わらない料理なのに。

きっとそれは、柚翔ちゃんといるからだろう。

色々な話もした。たくさんわかったことがあった。

一人暮らししていることや、まだ学生であるということ、バイト先など

それともうこの世に家族がいないこと。

なんで俺のファンになったのかなんてことも聞いてみた。

照れくさそうにしながらも教えてくれた。

いつものきらきらした目をしながら話す柚翔ちゃんの話を聴きながら俺も照れ臭かった。

そしてとてつなくかわいかった。

そのあともたくさん話しお手洗いに行ってくると柚翔ちゃんが席を立った。

帰ってきたタイミングで俺は伝えようと思った。

もしうまくいかなかったとしてもきっといい思い出になると感じ帰ってくるのは高鳴る心臓を抑えながら緊張が最高潮の中柚翔ちゃんの帰りを待った。

そしてついに俺の人生で一番緊張する時間がやってきた。