一途な少女とオタ嫌いな彼－１－ (ページ14)

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１４(つづき) ページ14

言葉にしてしまったらもう引き返せないと思った。

自覚してしまったら欲しくなる。

人間とはそーいう生き物なのだ。

慎「…やっと聞けた。翔太くんはさ、どうしたいの？
　その子と付き合いたいの？」

時々慎太郎を大人に感じる時がある。

渡「俺は付き合えたらいいとおもった。でも、それは同時にアイドルである自分を傷つけることだと思う。だから付き合えたとしても付き合わない。」

そう2人に宣言した。そうしたことで納得ができると思っていたが俺の気持ちはただただ辛くなるだけだった。

樹「翔太くんはほんとにそれで後悔しない？好きな人を目の前にして特別視しない？
　今まで通りの翔太くんでいられる？」

樹の言葉は重くのしかかってきた。

慎「俺は翔太くんはもっと欲しがっていいと思う。
　まずはさ、メンバーに伝えてみたら？先生が気にしてたよ。」

渡「照が？わかんないけど話してみる。」

勇気を出して伝えられたのはこの2人だったからだと思う。
素直にお礼を言うと俺っぽくないからここは何も言わずにしておこうとちょっと素直にならずにいた。