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しばらくすると
この街で一番大きいというデパートについた。
デパートの端の布団売り場に来ると、
さまざまな種類の寝具がずらりと並んでいる。
シーツ類も色とりどり。
このお花柄、可愛いなぁ。
大きなカートを高地さんが押してくれて
あれやこれやと放り込んでいく。
私は一番安い布団でよかったんだけど…
高地さんが“睡眠は大事”と言って
幾分良さげな布団を買ってくれた。
『ありがとうございます…いいやつを…』
「いいえ。
ってか一番安いのとか寝心地最悪そうじゃん」
シーツとかも結構高いし
布団を一式揃えるってかなりの出費で
なんだか申し訳なさで小さくなる。
私はただの居候であるというのに…
ほんと、安いのでいいのになぁ…
ってかガチで床でいいんだけど…。
そのあとは
一旦車に戻り買った布団を詰め込んで
今度は洋服売り場を見に行くことになった。
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作者名：ゆづり | 作成日時：2020年10月17日 23時
