優しいあなたに拾われて２ (ページ16)

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北「ごめんね。俺がほとんど決めちゃって
　ついテンションあがっちゃってさ」

『いえ！私ファッションとか疎いので…
　選んでいただけてとても助かりました」

それならよかった、と
ホッとした顔で微笑む松村さん。

北「あ。そろそろ高地に連絡しないと
　殺されるなー」

―――こ、殺されるとは…物騒な物言いだ。

高地さんに連絡するので
その前に着替えてきて欲しいと言われ
服を渡される。

北「これとこれ、スニーカーもね」

『…あ、ありがとうございます』

私は靴を履き替えてからトイレに行き、
上下も着替えをした。

トイレから戻ってくると

松村さんはポケットからなにやら取り出し
私の唇に塗りつけた。

「これでよし。肌白いしリップだけで十分だね」

自分の顔は自分では見えないので
なんとも言えないけど…

とりあえず私は笑みを浮かべておいた。

程なくして松村さんの後ろから
高地さんが歩いてくるのが見えた。

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