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綺麗な手の上にある、私の落し物。
「ありがとう。」
「「いいえ^^」」
サスペンダーの後ろ姿。
さっきステージにいた子。
ジャケットを手に持って去っていく。
JH「シンクンヘ〜^^*」
ボーッと彼を眺めていた私に、悪態をつくハニ。
「あ〜うぜぇやつ。」
JH「ナガ。」
「また来るわ。」
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それから、1週間後。
JH「A〜、いらっしゃい。久しぶりだな。」
「ちょっと色々と企画が詰まっててね。この頃やっと落ち着いたわ。」
JH「お疲れさん。はい。」
目の前に差し出されたカルーアミルク。
「うぁ〜これこれ!ハニありがとう^^」
JH「代金はきっちりもらう。」
「はいはい。分かっておりますよ。」
ふっと笑って、グラスを拭くハニ。
何だかんだ言って、いつも割引きしてくれるんだな。
こやつも優しいとこあるんです、笑
日本育ちで韓国語がわからない時、ハニは一番に手を差し伸べてくれたっけ。
JH「おぉ!来たか〜、こっちこっち。」
ハニはいきなりそう言うと、誰かに向かって手招きをする。
「「隣いいですか?」」
JH「いいよいいよ、座っちゃいな。」
彼は私に聞いたのだろうけど、返事をしたのはハニで。
「どうぞ。」
「「ありがとうございます。」」
静かに座るその人。
そしてニヤニヤしているユン・ジョンハン。
「なによ。」
JH「A、この前スングァナのこと話してたからさ。」
「スングァナ?」
SG「はい!」
「あ〜、ステージで歌ってた子!」
言われるまで気が付かなかった。
SG「聞いてくれてましたか^^」
「うん、素敵な歌声だったよ。」
JH「忘れっぽいやつ。」
「うるせぇ。」
SG「ふふふ笑」
目を細めて可愛く笑うスングァンくん。
それから3人でワイワイと話していた。
聞くと、私が来ていなかった1週間で彼とハニは仲良くなったらしい。
JH「あ、炭酸水きれてる。ちょっと買ってくるわ。」
SG「ヒョン、僕が買ってきましょうか?」
JH「お客様には行かせられないよ笑 ありがとな。
代わりに店頼む、すぐ戻るから。」
SG「任せてください!」
「はいよ〜」
SG「「いってらっしゃーい。」」
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ハニが戻ってくるまで、2人で最近あった話題から地元のこと、色々なことを話した。
SG「ヌナの出身って釜山なんですか!釜山いいところですよね〜^^」
どんな話でもニコニコ微笑んで返事をしてくれた。
可愛い弟系男子。
うん、飼いたい。笑
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作者名:ナリン | 作成日時:2017年2月21日 23時