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〈お腹空いた？お昼何食べたい？〉
『んー…パスタは？』
〈ちょっと待ってね、お店探す〉
この時にふとグクのことが頭に浮かんだ。
彼とはどんなデートをしたっけ。
どんな風に案内してくれたっけ。
テヒョンといるのにどうしてもグクのことが気になり比べてしまう自分がいる。
…こんなに最低なのに。
どうしてテヒョンは私のことを真剣に考えてくれるんだろう。
『テヒョン』
〈ん？お店ねーこの近くだと…〉
『なんでそんなに私のこと真剣に考えてくれるの？』
〈は？〉
『だって…せっかく誘ってくれたのにグクのこと言いそうになったりグクとテヒョンを比べてしまうような最低なやつなのに…』
そこまで言うと溜息をついたテヒョン。
〈…忘れられないのがわかっているうえで手伝ってんの。すぐに忘れられたら今まで苦労してないだろ。〉
『…そっか、そうだね。ごめんね』
〈はいはい、お昼ごはん行こう〉
『うん』
またテヒョンと手を繋いでお店に向かう。
テヒョンとなら忘れられそうだよ。
そういえば、こんなに優しいのにどうしてテヒョンは彼女作らないんだろう。
『テヒョンはどうして彼女作らないの？モテるでしょ？』
〈…まぁ、好きな子に振り向いてもらえないだけ〉
『好きな人いたの？！私とデートしてたら勘違いされちゃうよ！！』
〈あー平気。そいつは俺のこと眼中にもないから〉
『なら尚更、〈今、〉
私の言葉を遮ってまっすぐ見つめられて言われた言葉にドキッとしてしまった。
〈その子の視界に入れるように努力してるの〉
着いたよとテヒョンの言葉で現実に引き戻された。
何故か私に向けられた言葉かと錯覚してしまうほど真剣な表情で言ってきたテヒョン。美味しいと有名な店に来てパスタを食べたけど頭が混乱していたからか味がよく分からなかった。
食べ終わったあとお会計のときにお金を出そうとするとその手を掴まれて戻された。
『お金、』
〈いらないから〉
『でも…』
〈いいから！ほら行くよ〉
『ごめんね』
付き合ってないのに今日だけでテヒョンにいくら使わせてしまったのだろうか。嬉しいけど、申し訳ない。
〈ごめんじゃなくてありがとうが良かったな〜〉
『…ありがとう』
〈ん〉
テヒョンとぶらぶらしていると雨が降ってきた。
近くのコンビニで傘を買い、家まで送ってもらった。
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くぅ(プロフ) - JK1223さん» 最後まだ読んでくださりありがとうございます。寂しいと言っていただけるなんて…とても嬉しく思います！また他のお話でもお会いできることを願っています！ (2021年5月10日 14時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしていたので楽しみがなくなり、寂しいです（ ; ; ）また楽しみにしています！ (2021年5月10日 6時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - JK1223さん» ありがとうございます！！だんだん終わりに近づいていますのでラストまでよろしくお願いします！！ (2021年5月3日 18時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - 大ファンです(^^) (2021年5月3日 16時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年4月19日 22時
