23 【過去編】 ページ23
テヒョンに家まで送ってもらって家に入ると電気がついていなかった。
あのきつい香水は相変わらず香るけど。
物音を立てないようにそっと部屋に入ってお腹が空いたから冷蔵庫を開けて材料を見ていると、
「…なぁ、何時だと思ってんの。」
『………ぐ、く…』
後ろから低く冷めた声が聞こえた。
肩を掴まれてそのまま背中を壁に叩きつけられるようにして抑えられた。
『いっ…』
「痛い？…俺の方が痛いんだけど。」
グクの言っている言葉が理解できなくて反応できずにいると、
「…図星？笑」
『なに…どういう、こと…』
「とぼけんなよ！！！」
グクの大きな声にびっくりして身体の震えが止まらない。
『な、に…やめて、グク！！』
「うるせーよ、黙れ。」
すごい雑にキスをされた。
いつものように優しいキスなんかじゃない。
愛が全く感じられないようなキス。
キスされながら雑に制服のブラウスを捲られる。
『や、めて…おねが、』
お願い、ユラさんの代わりになりたかったわけじゃないの。
嫌いならもう姿を目の前に見せないから…
この家からも出ていくから…だから…
グクとの思い出を穢すようなこと…しないで。
『や、だ…………っ、ぐく！』
「…そんなにあの男がいいのかよ」
『…ぇ？』
「こんな男物の香水つけて帰ってきやがって………………出てけ。
もう二度と俺の前に姿を見せるな、クズ女。」
…私たちの関係が終わりを告げた。
もう涙も出てこなかった。
急いで荷物をまとめて一刻も早く出ていこうとすると
「…あいつ誰なの、ホテル一緒に行ったやつ。」
『…ホテル？』
「なんでもない…」
ねぇ、グク。私も最後に聞きたいことがある。
『グク、明日なんの日か…覚えてる？』
「………知らね。どうでもいいし話しかけんな」
『っ、じゃあ最後に一つだけ。私のこと一瞬でも好きなときあった？』
「………………」
グクは何も答えてくれなかった。きっとそれが彼の答え。
『…バイバイっ』
「っ………、」
グクは俯いていて、部屋も暗くて表情が見えなかった。
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くぅ(プロフ) - JK1223さん» 最後まだ読んでくださりありがとうございます。寂しいと言っていただけるなんて…とても嬉しく思います！また他のお話でもお会いできることを願っています！ (2021年5月10日 14時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - お疲れ様でした！いつも楽しみにしていたので楽しみがなくなり、寂しいです（ ; ; ）また楽しみにしています！ (2021年5月10日 6時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - JK1223さん» ありがとうございます！！だんだん終わりに近づいていますのでラストまでよろしくお願いします！！ (2021年5月3日 18時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
JK1223(プロフ) - 大ファンです(^^) (2021年5月3日 16時) (レス) id: f8bf9f9746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年4月19日 22時
