28話 ページ31
たまたま玧其様と約束していない日に早起きした。外の空気を吸いたくていつものように池に向かうと…先客がいた。
『…ぁ』
JM「おはよう、早いね…」
智旻様がいるとは思わなかった。
『珍しいですね…早くから起きられるなんて』
JM「今日は玧其と一緒じゃないんだね」
『…えっ？』
JM「前に見たんだ、今日みたいにたまたま早く起きた日に二人が散歩しているところを。」
『そうだったんですか……』
JM「僕だけじゃないよ、そのとき見ていたのは」
『柾國様も…？』
でも今はいないし…
JM「違う、皇女。」
胸がドクンっと嫌な音を立てた。
体が勝手に震える……
あの朝以来会っていないけど、いつかは会ってしまう気がして怖くてたまらない。
JM「A、俺なら守ってあげられるよ。」
『守るって…』
私を守ったところで…智旻様はなにか得するわけでもないのに…
JM「玧其はいずれ皇帝になる。俺の母親は俺にやらせたいみたいだけど興味ないからね、政治なんて。現皇帝を支えているのが皇女様の父親だから何が何でも婚姻させるよ、向こうの父親は。」
その言葉の意味がわからないほどもう子供じゃない。
『いつかは…離れないといけないんですよね……』
わからないわけじゃない、ただ理解したくなかった。
脳がそれを拒否している。
涙が溢れて止まらない…
私は…ここへ来てはいけなかったんだ。
………いや、そもそも玧其様とであったことが間違いだった。
あの日下町で出会わなければ…こんな辛い思いをせず過ごせたのかな。
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くぅ(プロフ) - イクアさん» コメントありがとうございます！完結までたどり着けるよう、多く更新できるように頑張ります！ (2021年3月9日 0時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
イクア - 完結までお願いします！ (2021年3月8日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - つくし。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
つくし。 - すんごくドキドキしました！！続きが早くみたいです！！応援してます。 (2021年3月7日 2時) (レス) id: 2a500a3ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年3月6日 20時
