25話 ページ28
戸を開けると皇女様が待ち伏せていた。
【やっぱり…隠れていたのね】
『なんでっ…』
JK「行くよ。」
柾國様が腕を掴み走ろうとした時、反対の腕を皇女様に掴まれた。
『へ、ぁのっ……ぃ、』
【…目障り、本当に。】
そう言って掴んでいる手に更に力を込められ、長く整えられた爪が腕に食い込んでくる。
『痛、ぃ…』
JK「何してっ、
「お前は本当に言う事を聞かないな。」
柾國様の言葉を遮られ、安心する声が聞こえた。
皇女様の後ろから姿を見せてすごい睨んでいる。
YG「俺のものに触れるな、離せ。」
そう言うと柾國様はすぐに離してくれたが、皇女様は離してくれなかった。
YG「聞こえないのかよ、離せ。」
皇女様はゆっくりと顔を上げて玧其様に向き合うと、
【…皇子様、この子私の侍女としてそばに置きたいわ。】
最悪な提案をしてきた。
YG「それ以上いらないだろ、いるなら他を探せ。」
【どうしてもこの子がいいわ。】
腕をすごい力で引き寄せてきた。
痛すぎて顔を顰めた。
それに気づいてくれた玧其様が無理矢理皇女様から離してくれた。
YG「こいつに関わるな。」
【智旻のところに簡単に行くような子が大切なんですか】
YG「それは後で話を聞く。とにかく関わるな」
【嫌です】
ため息をついた玧其様、突然大きな手で頬を包まれて口を塞がれた。
びっくりして固まっている私を無視して深く接吻をしてくる。
横目で皇女様を見るとそれを悔しそうに私達を見ていた。
YG「…これでわかっただろ、関わるなよ。」
やっと離れたと思って肩で息をしていると、私を抱えて歩き始めた。
『え？！ぉ、降ろして…』
YG「黙れ。」
すごい怒っているのが声でわかる。
そのまま玧其の部屋に連れて行かれ、雑に降ろされた。
YG「なんで智旻のところに行っていた」
昨日の夜から朝にかけての話をすると呆れられた。
YG「なんで起きねぇんだよ…」
『ごめんなさい…』
YG「見張りつけるか。」
『見張り？！いりませんよ！』
YG「今回は智旻だから生きてたけどそれ以外のやつだったらしんでたかもしれない。」
結局見張りをつけられることになり、今日も二人の先生にたくさん叱られて一日が終わった。暫く皇女様からは何もなく、それがまた不気味だったりもした。皇女様には一切会わないし見かけない。泰亨と名乗っていた男の人も現れることはなかった。
ただ、変わったことがあるとすれば…
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くぅ(プロフ) - イクアさん» コメントありがとうございます！完結までたどり着けるよう、多く更新できるように頑張ります！ (2021年3月9日 0時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
イクア - 完結までお願いします！ (2021年3月8日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - つくし。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
つくし。 - すんごくドキドキしました！！続きが早くみたいです！！応援してます。 (2021年3月7日 2時) (レス) id: 2a500a3ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年3月6日 20時
