3話 ページ3
なんでこんな偉い方の目にこんな素朴でなんの取り柄もない私が目に留まったのだろうか……
YG「俺と號錫だけのときは名前で呼んで、堅苦しいの嫌いだから」
『わかり、まし、た…あの1つ聞いてもいいですか？』
そう聞くと頷いてくれた。
『なぜ私を女中になさったんですか？王宮にはたくさん女性がいるはずなのに…わざわざ下町のなんの取り柄もない私なんかを、』
そこまで聞くと皇子様は鼻で笑って、「…さぁな」と曖昧に答えた。
『皇女様は許されたのですか？そばに女中を置くことを、「あいつの許可なんかいらない。」
皇女様の話をした途端、少し声が低くなった気がした。
話題に出してはいけなかったのかもしれない…
HS「……ヒョン、そろそろ着替えさせた方が…」
YG「あぁ…」
號錫様に部屋を案内してもらおうとしたとき玧其様に呼び止められた。
YG「A、王宮では人を疑え。簡単に信じるな。」
疑え？信じるな？またなんでそんなことを…
『……御意。』
とりあえず頭を下げて、返事をしてから部屋を出た。
………厄介な世界に来てしまったものだな。
HS「ここがAちゃんの部屋だよー」
『…広すぎませんか。』
私の家より広い気がする…
HS「あんまり気にせずにくつろいでね。」
『あの、さっきの言葉って…』
そう聞くと號錫様は真剣な顔になり説明してくれた。
HS「王宮はね、華やかに見えて実は真っ黒な世界なんだよね。皇子様は常に命が狙われている。それに皇女様の束縛はきついし、異母兄弟の弟もヒョンを敵視している…とても窮屈な世界なんだ。だからヒョンの我儘を少しだけ許してあげてね…」
そう少し悲しげな笑顔を向けられた。
『仲がいいんですね、皇子様と。』
HS「幼い頃から一緒に育ったからかな〜笑」
皇子様にとても信頼されているんですね、號錫様は。
號錫様は信じても大丈夫だと、直感でそう感じた。
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くぅ(プロフ) - イクアさん» コメントありがとうございます！完結までたどり着けるよう、多く更新できるように頑張ります！ (2021年3月9日 0時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
イクア - 完結までお願いします！ (2021年3月8日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - つくし。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
つくし。 - すんごくドキドキしました！！続きが早くみたいです！！応援してます。 (2021年3月7日 2時) (レス) id: 2a500a3ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年3月6日 20時
