2話 ページ2
『ぁ、の！お名前は…』
未だに名前も聞けていないし、よくわからないけど聞いておくべきだと判断した。
HS「あぁ！言ってなかったね、號錫(ホソク)って言います」
『號錫様…』
HS「様なんてつけられる身分じゃないからつけなくていいよ〜」
號錫様が笑いながらそう言ってくれるから私もつられて笑ってしまった。王宮に勤めているなら少なくとも私よりは上の身分の人だから気軽には呼べないです…
王宮に入ってから號錫様と話しながら歩いていると、少し離れた場所にある豪華な造りの家の前に来ている。ここで待っててと言われて大人しく待ってるけど…怖すぎる。
王宮なんてご縁が全く無いのに…そう思っていると扉が開き「入って」と言われ足を進めた。
奥に進むと椅子に座っている人がいる。
見たことないしオーラが怖すぎるし、何より絶対身分が高いであろうと思い膝をついて頭を下げた。
するとその人が近づいてきて私の頬に触れ顔を上に向けた。
「………やっぱりきれいだな。」
HS「ヒョン、色々と説明してあげてください笑」
「…は？何も言わずに連れてきたのか」
HS「はい、まだ何も説明していません。」
そう號錫様が言うとめんどくせぇと言いながら椅子の方へ戻った。
「いいか、今から説明するからよく聞け。拒否権はないからな」
………なかなか横暴な方だな…なんて思いながらも静かに頷いた。
「まずお前は今日から王宮で働いてもらう。俺専属の女中な、部屋は余ってるところ。服とかはある程度準備してあるから後で着替えろ」
女中…部屋…てことはつまり、
『住み込み、ですか？』
「女中だからな」
『そんなっ…困ります！』
思わず大きな声を出してしまった。
『家に母がいるんですっ…病気を患っていてその面倒を見ないといけないので…』
「それなら薬飲んで今は楽になっただろうよ。医官に向かわせたからな」
『よ、よかったぁ…』
安心して膝から崩れ落ちた。
HS「わ、大丈夫？」
『…はい』
「お前の横にいる男は鄭號錫、俺の部下で護衛だ」
HS「改めまして、號錫です。何かあったら頼ってね」
號錫様に向き直って改めて挨拶を交わした。ここまで…良かった。目の前にいる人の名前を書くまでは。
YG「んで俺は閔玧其(ミンユンギ)だ。」
その名を聞いて体が震えた。
『皇子…様………』
偉いなんてもんじゃない。次期にこの国の王になるお方だからだ。
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くぅ(プロフ) - イクアさん» コメントありがとうございます！完結までたどり着けるよう、多く更新できるように頑張ります！ (2021年3月9日 0時) (
レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
イクア - 完結までお願いします！ (2021年3月8日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - つくし。さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！！ (2021年3月7日 22時) (レス) id: 6fd27a7d59 (このIDを非表示/違反報告)
つくし。 - すんごくドキドキしました！！続きが早くみたいです！！応援してます。 (2021年3月7日 2時) (レス) id: 2a500a3ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ | 作成日時：2021年3月6日 20時
