ミステリー系漫画家がコナンの世界で頑張るお話(その2)

53話 ページ4

松「なんだとっ！？」



すると、犯人はこっちに気づいたのか走って逃げてしまった！



佐「あっ！待ちなさい！」




『ごらぁ！！待てぇい！！私の五〇分の花嫁返せ！！』



松「買った漫画ってそれかよ！」



『いいでしょ別に！！とりゃあ！』



私は勢いよく、宙を巻い、華麗にその人に飛び蹴りをかました。



『お前ぇ！！よくも五等分の花〇を！！返せこのドロボー！』



犯「な……なんの事だ！？てか、なんだこいつ！？」



佐「貴方が持っている紙袋、よく見てみなさい。」



犯「は……？えっ！？何で漫画が！？」



松「あんたがこいつとぶつかって間違えて持って行ったんだよ、本物はこっち」



犯「何だと……俺はこんな漫画のために急いでいたっていうのか……？」



『こんな漫画とはなんだ！人の好きなものを貶すんじゃない！』



佐「とりあえず！13時16分容疑者逮捕！あなた、この後、事情聴取受けてもらうけど、時間は大丈夫？」



『あっはい、大丈夫です』



松「んじゃ、行くぞ」



そして、事情聴取を受けた後……(早い)



松「おい、あんた」



『私はあんたなんていう名前じゃないです！夢野Aっていう立派な名前があるんです！』



松「……じゃあ、A」



えっ？いきなり名前呼び？



松「今回は助かった、アンタが華麗な飛び蹴りをかましてくれなかったら犯人を逃がしていたかもしれない」



『えっ、まさか飛び蹴りで褒められる日が来るとは…』



松「…とにかくだ、礼がしたい、連絡先交換しようぜ」



『えっ！？………見るからにお礼とかするタイプじゃないですよね？』



松「……お前、いっぺん殴られたいみてぇだな？」



『わー！！すいませんすいません！！交換しますから！』



松「はいよ……っと、じゃあまた今度な」



『はーい、お疲れ様でしたー』



……よし、これでやっと五等〇の花嫁が読める！



んふふふふ……



ぺらっ



はっ！？ななななんと！？初っ端からそういう展開に………



松「………おい！ここで読むな！家帰って読め！」



『いいじゃないですかちょっとくらい！こちとら変な爆弾犯のせいでこれを読むのを先延ばしにされたんですよ！！』



松「家に帰るまで待てねえガキか！とにかく帰れ！」



『えーっ！？だって今すっごい良いところ…』



松「い い か ら ！」



こうして無理やり帰宅させられたのでした…トホホ…

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