6.異常 ページ7
リニューアルオープンに大型連休が重なり、施設内は想像以上に混み合っていた。
上から探すわ、そう言って早々にレストランへと向かってしまったベルモットに、監視はいいのかと内心思いながら自身は下から探す事にする。
ふと、視界に見知った人物がよぎった気がして振り返る。
『(何故Cool guyとシェリーが...キュラソー!?)』
そこには、ベンチへ腰掛けるキュラソーに、何やら話しかけている2人の姿が。
人混みに紛れながら物陰へと移動し、観察する。
キュラソーの様子がおかしい。
どこかぼんやりとしていて、俯いている。
ふとコナンの手元に、派手に壊れたスマートフォンが握られているのを発見した。
あの壊れ方なら、データ復元や修復には時間がかかるだろうが、阿笠博士やFBIの手にかかれば可能だろう。
さりげなくそれを預かったコナンに、流石、と少し口角を上げた。
レストランへと向かおうとしたところで、ベルモットから通信が入る。
〈観覧車付近でキュラソーを確認したわ...さっさと連れて帰りましょう〉
『...了解』
本日は帽子にサングラスといった簡易変装しかしておらず、少年探偵団とも面識がある自身は迂闊に近づけない。
観覧車の列に並ぶキュラソーに、さりげなくベルモットが近づく。
「何をしているの?さっさと帰るわよ」
その一言で、着いてくると思ったのだが。
「お姉さんどうしたのー?」
「今、誰かに声をかけられた気がしたのだけれど...」
「知り合いの人ですか?」
「いいえ...私の勘違いだったみたい...」
まるで、分かっていないその様子に。
「どういう事...?」
『まさか、記憶が...?』
ベルモットとアスティが、眉を寄せる。
「ジン、作戦変更よ。どうやらトラブルがあったみたい」
状況を把握するため、施設内に留まる事となった。
541人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕月(プロフ) - ユナさん» その時はまた読みに行きます!頑張って下さい!応援してますよ! (2016年5月18日 23時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 夕月さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!申し訳ありませんが一度完結にさせて頂きましたm(_ _)m別作品にて更新していこうと思いますので、よろしくお願い致します! (2016年5月18日 23時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - どの話も良かったですよ!(笑)私、この話凄く好きです!番外編も続くのなら楽しみにしてます! (2016年5月18日 20時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。本当に励みになります!頑張ります* (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。とても嬉しいです!まだまだ未熟ですが温かい目で見て下さると幸いです笑。また覗きにきてやって下さいませ*頑張ります! (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユナ | 作成日時:2016年5月9日 17時