【名探偵コナン】映画沿い:純黒の悪夢【安室】

5.捜索 ページ6

キュラソーの行方を探すため、翌朝ベルモットとアスティは倉庫街へと来ていた。


『ええ、只今捜索中です...はい、申し訳ありません。ですがあのメールは恐らく書き途中で、』


アスティがスマートフォンで連絡を取っている間に、ベルモットはジャケットを発見する。


それは、彼女が着ていたもので間違い無さそうで。


拾いあげたそれからフロントガラスの破片が落ちた事で、そのまま道なりに駆け出す。


目の前には、リニューアルしたばかりの東都水族館のダブル観覧車。


ふ、と目を顰めたベルモットに、後ろからアスティが声をかけた。



『見つかった？』
「いいえ...そっちは連絡ついたの？あの人に」
『まぁ...今の所グレーってトコロ？』
「...何を呑気な事言ってるのよ。自分の立場分かってるの？」



防ぐ事が出来なかった彼女の報告は、メールとしてRUMへと届いてしまっていた。


〈NOCはスタウト、アクアビット、リースリング。貴方が気にしていたバーボンとキール〉


それらは全て、彼女ーーアスティが信用がおけると上層部に打診した人物達で。


当然、疑いの目は向けられた。
けれど不確定要素があると主張したところ、今までの功績もあり一応信じて貰えた様だ。


『だから貴方が監視してるんでしょう？それで、どうするの？』
「全く...とりあえず、目の前のあそこに行ってみる価値はありそうね」



それならば、と車へ戻り、目的地へと向かう事にした。

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