検索窓
今日:22 hit、昨日:60 hit、合計:562,186 hit

◆いつかその手を1 ページ35

『ええ、もちろん...当たり前でしょう?追われている身で、わざわざそんな所行かないわ』


警察や救急隊の目を掻い潜って、マンションまで辿り着いた後。

アスティーーAはベルモットからの着信に冷静に対応する。
ピ、と通話を終えると、ベッドに腰掛けるバーボンーー安室へと向き直った。







『それじゃあとりあえず...脱いで貰える?』
「...もう少し可愛げのある誘い方の方が好み、」
『下らない事言ってると傷口に塩塗りこむわよ』


マズい、これは相当怒っているな、と顔を引きつらせるも既に遅く。
言われた通りTシャツを脱げば、打撲、切り傷、擦り傷など。


一瞬動きを止めた彼女だったが、言葉とは裏腹にその手当ては丁寧で優しくて、安室は視線を逸らしたままこっそり息を吐いた。









床に膝を立て、正面から最後の横腹の傷を手当てしたところで、その腕が腰へと回され、びくりと肩が跳ねた。


「A...?」


その顔は俯いていて、上からでは表情が見えない。



『...心臓、止まるかと思ったの...倉庫で貴方が銃を突きつけられた時』
「...ごめん」


ああ、やはり気丈に振る舞うその裏で、震えていたのだなと思う。
込み上げたのは、罪悪感と...愛しさ。
自分も大概だな、と内心ため息をつく。

◆いつかその手を2→←◆おまけ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (370 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
541人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 純黒の悪夢 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夕月(プロフ) - ユナさん» その時はまた読みに行きます!頑張って下さい!応援してますよ! (2016年5月18日 23時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 夕月さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!申し訳ありませんが一度完結にさせて頂きましたm(_ _)m別作品にて更新していこうと思いますので、よろしくお願い致します! (2016年5月18日 23時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - どの話も良かったですよ!(笑)私、この話凄く好きです!番外編も続くのなら楽しみにしてます! (2016年5月18日 20時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。本当に励みになります!頑張ります* (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。とても嬉しいです!まだまだ未熟ですが温かい目で見て下さると幸いです笑。また覗きにきてやって下さいませ*頑張ります! (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユナ | 作成日時:2016年5月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。