24.接触 ページ25
これで任務は終わり、退散する、そうなったところで、異変に気がつく。
「あ、アニキ!キュラソーの奴居ませんぜ!居るのは...男が1人とガキが1人!」
「何!?」
ジンの命令でゴンドラ内を捜索したウォッカが、声を上げる。
「仕方ない...作戦変更だ」
その言葉を合図に、アームから離れるゴンドラ。
「おいおい、マジかよ...!」
宙へと放り出されたそれは、周りを巻き込んで、派手に落下していく。
〈ちょっと、せっかちね...まだ彼女が裏切ったと決まった訳じゃ、〉
「ゴンドラから離れた理由...裏切り以外に何かあるか?」
止めに入ったベルモットからの通信も、ジンには届かないまま。
各所にぶつかり、衝撃を吸収させながら観覧車内部へと落下したゴンドラは、片側が大破しつつも原型を留めていた。
投げ出されたコナンの視界に、倒れている風見の姿が映る。
「おじさん!」
近づいてその肩を揺するが、微動だにしない。けれど、息はあるようだ。
先ほどAにより、奴らが感知できるのはシルエットまでのはず、という情報を得ていたコナンは、ならば動かないモノは標的になりにくいだろうと結論付け、先へ進むことにした。
同時刻、止まってしまったゴンドラを目指して、灰原も観覧車内に侵入していた。
彼らを、大切な友人達を助けなければ。
だが、ゴンドラの落下による衝撃で足場が揺れ、柵の外へと投げ出されそうになる。
つかみ損ねた手を、上階から降りてきたキュラソーが取った。
「!貴方...記憶が...!」
少しの会話から、彼女も察した様で。
「...貴方、もしかして組織を裏切ったシェリー?」
「!」
それなら一緒に逃げよう、そう言って安全な足場へ灰原を降ろしたキュラソーだったが、次いで発せられた言葉に息を呑む。
「待って!まだ子供達がゴンドラの中にいるの!」
「えっ!?」
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夕月(プロフ) - ユナさん» その時はまた読みに行きます!頑張って下さい!応援してますよ! (2016年5月18日 23時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 夕月さん» ありがとうございます!とても嬉しいです!申し訳ありませんが一度完結にさせて頂きましたm(_ _)m別作品にて更新していこうと思いますので、よろしくお願い致します! (2016年5月18日 23時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - どの話も良かったですよ!(笑)私、この話凄く好きです!番外編も続くのなら楽しみにしてます! (2016年5月18日 20時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。本当に励みになります!頑張ります* (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません。。とても嬉しいです!まだまだ未熟ですが温かい目で見て下さると幸いです笑。また覗きにきてやって下さいませ*頑張ります! (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2016年5月9日 17時