12.間一髪 ページ13
ぴくり、と肩が揺れた事に内心舌打ちをする。
「...ウォッカ、予備の銃をアスティに渡せ」
「え？い、いいんですかい？」
「早くしろ」
『...どういうつもり？』
手渡されたそれを受け取らぬまま、まっすぐ視線を返す。
「野郎に殺されるよりか、愛する女に殺られる方がいいだろう？なァ、バーボン」
『！ちょっと！本気なの！？不確定要素があるって言ってるでしょう！RUMにも報告して、』
早歩きで迫ったジンが、銃のグリップでアスティの頭部を殴った。
『ぐっ！』
「A！」
床へと倒れこみ、ぽたり、と血が落ちる。
思わず名で呼んだバーボンを見て、その口元が妖しく歪む。
『...私に銃を向けるなんて、ボスやRUMに許可取ってるんでしょうね...？』
「いや...？だが、事故の理由くらいいくらでも作れる」
『...私が組織を裏切って何のメリットがあるの？』
「そんな事は興味がねぇが...惚れた腫れたで自らの命を犠牲にした女なら、今までも見てきた」
心当たりは、いくつかあった。
その内1人は、彼を見る度思い出す彼女ーー。
「...まぁいい、何ならどちらが先に逝くか選べ、バーボン、アスティ。キールはその後葬ってやる」
そう言ってバーボンの頭に銃を突きつけた時、ベルモットのスマートフォンが着信を告げた。
「待って！RUMから連絡が来たわ！��貴方が気にしていたバーボンと、キールは...NOCではない��それなら、アスティも白よ」
間に合ったのか、懸命に動いてくれたであろう小さな探偵に感謝しつつ、顔を上げる。
けれど、未だ銃口は向けられたまま。
その時、何かが動いたのを安室は見逃さなかった。
ガシャン！と音を立てて照明が落ち、辺りが暗くなる。
「何だ！？何が起こった！」
「(こっちだ)」
『(！)』
ふ、と耳元で聞こえた声と、引かれる手。
目の前の気配が無くなった事を不審に思ったベルモットが、スマートフォンの明かりを頼りに照らすとーー
「っ！」
「バーボンとアスティがいない！？」
そこには、手錠と血痕のみ。
バタン！と音を立てて倉庫の扉が開き、ウォッカが追うが見失ってしまう。
仕方なく、キュラソーの奪還を優先させる事にした。
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夕月(プロフ) - ユナさん» その時はまた読みに行きます！頑張って下さい！応援してますよ！ (2016年5月18日 23時) (
レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 夕月さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！申し訳ありませんが一度完結にさせて頂きましたm(_ _)m別作品にて更新していこうと思いますので、よろしくお願い致します！ (2016年5月18日 23時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - どの話も良かったですよ！(笑)私、この話凄く好きです！番外編も続くのなら楽しみにしてます！ (2016年5月18日 20時) (レス) id: f0544b0ee0 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます！遅くなり申し訳ありません。。本当に励みになります！頑張ります＊ (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» コメントありがとうございます！遅くなり申し訳ありません。。とても嬉しいです！まだまだ未熟ですが温かい目で見て下さると幸いです笑。また覗きにきてやって下さいませ＊頑張ります！ (2016年5月13日 13時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ
| 作成日時：2016年5月9日 17時
