【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

番外：ゴンドラ下の大円団５ ページ47

「えっ！？？」
『高木くん！！任せた！！』
「っ、はっ、はいい！！」



様子を見ながら移動していた高木刑事に声をかけたAさんは、鉄製コースのレール部分に利き手をひっかけぶら下がり、勢いを出来るだけ殺してから歩美の事を下ろす。



彼女がコースターを降りたのが極力トンネルに近い部分での事だったから、双方思い切り手を伸ばした状態で離せばそんなに難易度なく無事に高木刑事がキャッチした。



今度こそほっと胸を撫で下ろしたところで、ズルりと彼女の手がレールから滑ったがーーー




『！･･･ナイスキャッチ陣平くん♡』
「･･･語尾にハートマーク付けたら俺が怒らねぇとでも思ったか？」
『あ、あはは、そこは･･････み、見逃して欲しいなぁ･･･』



"お前ほんっと、そんなに俺の寿命縮めて楽しいか？？"ともはやメンチ切ってる状態の松田刑事に、"じ・ん・め・い・きゅ・う・じょ！だよ、分かる？"と返しているAさん。



ゆっくり言っても怒ってる人には同じだと思うけどな･･･。



「･･････彼女、本当にただの白バイ隊員？」
「･･･って、聞いてるけどな？」



普段乗ってるバイクの速度に比べりゃあの程度のコースターなら何でも無いんだろうか。いや、そもそもそういう問題じゃないんだろうなぁと未だにお姫様抱っこ状態のまま何やかんや騒いでいる2人に2度目の礼を言うべく近づいた。









"ちょっと怖かったんだけど、コナンくんが歩美ちゃんの名前呼んだ時、なーんか覚悟決まっちゃったんだよねぇ･･･"と言われた時には少し･･･いや、かなり冷や汗出たけどな。



だってそれは、3年前、挨拶しに行った俺と蘭に言った言葉と同じだったから。ほーんと、時々鋭くて･･･見た目から想像するのは難しいくらいに強くて、正義感の強い人。











あの後諸々処置が終わって、歩美もAさんも、光彦達も特に目立った怪我無しと診断され、時刻は夕方に。



応援で駆けつけた目暮警部の好意で、張り込み組だった4名は現地解散となった為、現在18時に上がる花火待ちの俺達と未だ一緒にいる。



佐藤刑事と高木刑事を巻き込んだ恋バナを蘭や歩美を中心に話していれば、ふと席から離れ観覧車を見上げるAさんの姿が。



声をかけようとしたところで、灰原に手を捕まれ阻まれたので、様子を見ることにすればーーー

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