【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

番外：ゴンドラ下の大円団３ ページ45

「おー、悪ぃなジイさん、ボウズ達も」
「いやいや、お勤めご苦労様じゃの」
「･･･Aは？」
「絶好のデートスポットで誰かさんに置いてけぼりにされて落ち込んでたから、子供達がアトラクションに連れてったわよ」
「おい灰原･･･」



事実じゃない、とストローに口をつけながら言い放った灰原に、松田刑事はバツが悪そうに明後日の方向を見た。
･･･さっきああ言ってたけど灰原お前、何だかんだでAさんの事気に入ってるよな･･･。



「･･･ね、ねぇ！松田刑事が戻ってくるの遅かったのって、やっぱり何処かに爆弾が仕掛けられてたの？」
「！･･･あぁ、もう解体したけどな。取引が警察(サツ)に勘づかれた場合爆発させ、混乱に生じて逃げるって算段だったんだと」



そう答えながらじゃあアイツ戻ってくるまで待つかと空いてる席に座り数分したところで、後ろから高木刑事と佐藤刑事が走ってきた。





「まっ、松田さん！大変です！」
「さっき松田くんが解体した爆弾と同じものが館内の電気系統室にも仕掛けられていて、先程爆発が！」
「何だって？」



爆発自体は大した規模ではなく、所々停電箇所があるらしいが俺達がいる場所からは目立った被害は目視出来ない。



「幸い怪我人は居ないようなんだけど、その影響でアトラクションの誤作動が考えられるって･･･」
「今、館内スタッフに協力を仰いで一時的に全てのアトラクションを停止するよう呼びかけているんですが、」



その報告に、ガタリと音を立てて席を立つ松田刑事。反動で椅子が倒れたけど、そんなの気にしてる場合じゃない。



「おい嬢ちゃん、さっきガキ共がAを連れてったアトラクションって･･･」
「え、えぇ、ミニジェットコースターだけど･･･」
「「えぇ！？」」



幸い、現在地から見える場所にあるアトラクション。
佐藤刑事達のハモリを聞きつつ、乗客の姿を見るには流石に、と追跡メガネの拡大をMAXにすれば。



「！ね、ねぇ、動いてるよ！？ミニジェットコースター！今まさにスタート地点から、最初のトンネルに向かって･･･」
「っ、くそ！」



走り出す松田刑事と高木刑事、スタッフに連絡してくる！とこの場を離れた佐藤刑事。



当然、俺と灰原も何も考えずに後を追う。博士が荷物とこちらを見比べて慌てていたが、悪ぃ、適当にやっててくれ！

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