【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

番外：ゴンドラ下の大円団２ ページ44

『独身の警察官はね、男性なら寮に、女性なら寮か実家暮らしが普通なの。警視庁は女性寮もあるから、わたしはそっちなんだ』
「へぇ･･･じゃあ結婚しちゃえばー！？」
「そうですよ！長年お付き合いされてる恋人同士なんだし、何にも問題ないですよね！」
「姉ちゃんの結婚式って美味いもん沢山出るか！？」
『･･･じ、陣平くん次第だけど、もしそうなったら招待するね』



もうツッこむ事を辞めたらしいAさんの苦笑いに気づかないまま、やったー！！という声が響き、その後"でも松田刑事って少し怖い雰囲気ですよね""イケメンさんなのにねー！"と話題が変わり。



「そう言えば、貴方は松田刑事と結構仲良いわよね･･･彼女の事も最初から下の名前で呼んでたし･･･」
「あぁ･･･3年くらい前、ちょっと世話になってな」



声を潜めて聞いてきた灰原に、以前助けて貰った事を思い出す。あの時は工藤新一として相対してるから、コナンとして出逢ったのは割と最近の話だけど。



当時松田刑事が連呼したおかげで彼女の下の名前は知れたから、お礼を言いに会いに行きたいと暫く蘭がAさんAさんと呼んでいたのもあって、呼び癖がうつっちまったんだよな。



告白劇(アレ)見ちまってるから松田刑事を怖いと思った事ねぇし、俺が物怖じしないのと爆弾にまぁ･･･耐性あるからか普通に話せるって感じか。



ちなみに萩原刑事にも会ったけど、ガキの頃水道菅破裂させちまった時助けてくれた人だって分かったから、世間て狭いんだなと思ったりして。



「Aさーん！みんなー！ミニジェットコースターのファストパス取れたよー！」
「わーい！蘭お姉さんありがとう！」
「早速行きましょう！」
『えっ、わたしも！？』


私はパス、行ってらっしゃい〜と手を振る灰原に俺も、とならって見送る。


身長制限が低めのミニジェットコースターは所謂子供向け。保護者として元々蘭は付き添う気でいて、ついでにAさんを元気づけようと1枚多めにパスを取ってきたらしい。


食べかけのお菓子やジュースが並んだテーブルで、博士と灰原と俺の3人留守番をしていたところに、無事引渡しが完了したのか松田刑事が戻ってきた。

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