【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

番外：ゴンドラ下の大円団１ ページ43

「元気だしてよ〜Aお姉さん！」
「そうですよ！はい！良かったらこのチュロス食べてください！」
「俺のキャラメルポップコーンも少しやるぞ！」
『･･････みんなありがとう』



小学1年生の集団に慰められている警部補の図ってどうなんだ、と思ったけれど、乾いた笑いは心の中に留めておいた。



･･･流石にちょっと可哀想になっちまったからな。





久しぶりに皆で遊園地に、と博士を引率に少年探偵団と灰原、俺、蘭の7人でやってくれば、私服姿の高木刑事、佐藤刑事、松田刑事とAさんの姿を発見して。



俺的には何かの尾行捜査かなと思ったものの、子供達がダブルデート！？と騒いで駆け寄った為合流する形になっちまった訳で。



事情を聞けば刑事部が追っているとある容疑者が本日この遊園地で違法取引をするっていうタレコミを確認するため、場所に則って自然なカップルを装える刑事が張り込みする事になり、佐藤刑事と高木刑事が抜擢。



その取引相手の方が過去爆弾事件を起こしていたという疑惑があり、念の為松田刑事も同行･･･となるともう1人女性刑事が必要、となったところで本人が"フリでもA以外の女とデートなんて真っ平御免だね"と断固拒否、仕方なくリアルで交際してる交通部のAさんも巻き込まれたって話らしい。･･･それでいいのか、警視庁。



で、俺らとエンカウントしちまった後何やかんやで容疑者も取引相手の方も確保。



そうするとまぁ、応援が来るまで3名の刑事で身柄を拘束しなければとなり、1人交通部の彼女だけ置いてけぼりとなった、というのが今の状況だった。



『最初からデートじゃなくて捜査だとは知らされてたんだけどね〜』
「でも、寂しいって思っちゃったんでしょ？」
『･･･そうなの哀ちゃん！聞いて！ここ1ヶ月くらい全然陣平くんと休み合わないの･･･！だから仕事でも久々に一緒に居られるの嬉しかったし･･･これ以上望んだらバチ当たるかなぁ･･･』



おーい、ガールズトーク始まっちまったぞ。



「一緒に住んじゃえばいいのに〜！」
「警察官って同棲NGなんですか？」
「どーせーって何だ？美味いのか？」
「･･･元太くんは黙っててください」
『･･･最近の小学生ってこんな？ジェネレーションギャップ？』
「あ、あはは〜どうだろね？」



おいおい、何で俺に振ってきた！？俺もそいつらと見た目は同じただの小学生なんだけど！



･･･そういやこの人天然そうに見えて時々鋭いんだよなぁ。

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