【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

好きな人の初恋は幼馴染３ ページ4

「？おーい？聞いてる？もしかして見惚れちゃった？」
『いえ、それは無いです。これから行くとこあるし遠慮しときます。行こ、千速』
「あぁ」
「あ？ちょっと、」



止めようとしたのか手を伸ばしてきた男をヒラりと躱し、伝票を掴んで立ち上がる。もう食べ終わってたし、紅茶も飲み干したとこだったし、ちょうど良い。



今日はこっちまで来てもらってるし、お代はわたしが！と思いそのまま支払いを済ませ、何やら男達と二言三言話していた千速を手招きし、手を引いて店外へと出た。


もう、あんなナンパ野郎にまで気を遣わなくていいのに、千速のお人好し。



「っ、はは」
『？どしたの？･･･えっ、もしかしてさっきみたいな人タイプだった！？ごめん！お邪魔しちゃった！？？』



突然笑いだした彼女に、一欠片ほどの可能性を考えてしまって慌てて謝れば、更に笑うものだからどうやら違うらしいけど。



「っは･･･ほんと、Aは自分のこと分かってないなと思っただけだ」
『え？』
「私から見たらお前は可愛くて、優しくて、見た目に反して気も強くて、良い女でしかないんだけどな」
『！？？』



ぽん、と頭を撫でられてカッと頬に熱が集まった。不意打ちやめて欲しい。こっちから言わせればほんとうに自分の顔面(ツラ)の良さを自覚してないとしか思えない。




「さっきはありがとな。次、欲しいって言ってたコスメ見に行くだろ？」
『･･･うん、行く！』



その話をRAINでしたのは結構前だったのに、覚えてくれてるのは千速にとってもわたしは大事な友達だって自惚れてもいいはず。






次は2連休とって、久しぶりにお泊まり会とかしてもいいかもしれないなぁ。後で提案してみようと思いつつ、目的地へと足を向けた。

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