【名探偵コナン】萩原姉の親友は松田陣平がお好き

君と過ごす未来の為に３ ページ30

「･･････迷惑でも、諦めねぇけどな」
『･･････はい？』
「･･････俺の事はまだ好きかよ」
『え"っ！？』



ぶわっと顔を真っ赤にさせて、何で知ってるの！？？と言わんばかりの反応をするから、ほーんと、何で、こんなに鈍いんだろうな。



「好きか嫌いか2択だろ」
『えっ、いやだって、』
「･･･5･･･4･･･3」
『待って待って何のカウントダウン！？？』



ゼロ、と言うギリギリ前に小さく、それはもう針が落ちる音かよってくらい小さく聞こえた返事は、相変わらず俺を視界に入れないまま呟かれたものだったけど。




ーーー見てないお前が悪ぃよな？そう心の中で呟いて。




頬の傷に触れないように力加減に気をつけて両手で包んで、はっと見上げたAの瞳を見つめ返したまま。



入口のドアの外でカタンと鳴った音には気づかないフリをして。この時間に入ってこれンならどうせ関係者だろ、空気読んで息殺しとけ。







ちゅ、と鳴ったリップ音に、じわりと心が満たされた事を自覚する。



「･･･目、閉じてろ」
『！？？』



1回したら止まれなくて、驚いたように目を見開いたままのAにそう告げて、2回、3回と触れるだけのキスを繰り返す。



じわり、じわりと満たされる感覚。



あ、やっぱり俺にはエンジンかかっちまえばアクセルしか機能しねぇな、なんてどうでも良い事考えてねぇと、理性ぶっ飛びそう。







待って、と言うように何度か肩を叩かれて、名残惜しいが1回はなすか、とペロリと唇を舐め上げてやれば、びくりとAの肩が震えた。




･･･ほんと、コイツさぁ･･････。



『･･･っ、な、何、』
「･･････これでも信じらんねぇ？」
『え、』



分かってんだろ、ずっと俺の事見てくれてたお前なら。



「･･････本気で好きでもないヤツに、俺がこんな事出来ねぇって知ってんだろ、」
『･･････や、それはそう･･･だと思うけど、』
「･･･お前が自分に自信持てねぇってのはさっきのやり取りで嫌ってほど分かったけど」
『･･････』



そこで黙んなよ。どっから来るんだそのネガティブ思考。



でもさ、自分自身(お前)が信じられないってんなら。

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