【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：そうだ、海に行こう１ ページ36

◆ほぼ会話のみ。コナン→新一に戻って大学生満喫中。



「夏だー！」
「海だー！」
『水着美女だー！』
「お前がそれ言うのかよ」
「めちゃくちゃ棒読みだしなー」


何とか有給をもぎ取り、いつしか飲みの席でした口約束を果たすべく萩原・松田・A・降谷・諸伏がレンタカーを借りやってきたのはとあるビーチ。


ちなみに伊達はナタリーと一足先に自家用車で到着しており、スキューバダイビングを予約しているらしく後々合流する予定だ。


「いやーまさか着くまででこんなに疲れるとは」
「同じく」
「運転したの俺だけどな」
『そこはホントありがとう諸伏くん、零くんだったら途中で強盗犯を追っかけてカーチェイスに発展とかありそうで怖かったし』
「いや流石に無いだろ」
「「「『SAで万引き犯捕まえたの忘れたのか』」」」


そう、出発前まではキラキラしていた彼らの顔が沈んでいるのは前日まで仕事を詰め込んだせいではなく、来る途中に立ち寄ったサービスエリアでの出来事。


世の中夏休み真っ盛り、ありそうではあるが何も非番警察官ズと鉢合わせなくてもいいだろう。


あっさりと降谷によって背負い投げされた万引き犯であったが、彼らの心の内はやべーやっちまったよ・悪いつい身体が・折角の非番がぁぁああ・聴取立ち会いとかなんないよねこれ・とりあえず通報しようぜ...だった。


何とか降谷権限を駆使し、駆けつけた警察官と数分の立ち話で終わらせたものの、何だかこの休日が無事に終わる気がしなくなってきて俺らもスキューバダイビング、予約しておけば良かったなぁ(そうしたら多分SAに着く時間がもっと早かったから)と思ったのが先程。




よし、と荷物を砂浜へと置いた諸伏が、仕切り直すようにパン！と手を叩く。


「とりあえずパラソル組み立てようぜ！」
「そうだね、あ、Aちゃん日焼け止め背中まで塗れた？あと今回の水着もめっちゃ可愛い」
『ありがとう萩原くん、大丈夫だよー家出る前に零くんが塗ってくれたから』
「悔しそうな顔すんのやめろよ、誰の彼女だと思ってんだ」
「ええ〜？だって前来た時はねぇ？じんぺーちゃん」
「そうだな、前3人で来たときはなぁ...」
『いやいやいや待って、何もないから、睨まないで零くんと諸伏くん！』


悪ノリするかの如くAの肩に手を乗せる萩原と頭にポンと手を置く松田だったが、ザクりと必要以上の音を立ててビーチパラソルを突き立てた降谷に降参ポーズをしつつAから距離を置いたのだった。

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