【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：結局彼女も問題児８ ページ14

「あー...うん、やっぱりいいや、買ってこないで、ごめんね？」
『え？あ、はい』
「いや、なんかさぁ...仮にそうして貰ったとして、使う時これAちゃんが買ってきてくれたんだなぁって思ったらちょっと、」
『...あぁ、私ももし萩原くんに貰ったとしたらって考えたら使いづらいかも...？』
「いやコイツの言ってる事はそういう意味じゃないぞ」
『あ、あと私にサイズ知られるのもアレですよね』
「...Aちゃんが知りたかったら確かめてみ、」
「馬鹿にも程があんだろ！！！」



2度目の鈍い音が辺りに響いた後、額を赤くしたままやっとこさ昼ご飯にありついた2人であった。


ちなみに、その日の夜きちんと3人分の買い出しを済ませ、たまたまやっていたスピードくじを30枚程引いたところ缶コーヒーが10本当たったAは少し嬉しそうにしながら待ち合わせ場所の男子寮の裏口まで無事バレずに辿り着いたのであった。






＊＊＊






「って感じかな？」
『懐かしいね...』
「(この2人例の降谷さんよりAさんと一緒にいるとこよく見てたけど)」
「(3人ともビジュアルだけは完璧なのに)」
「(恋愛に発展しなかった理由が)」
「(よく分かったわ...そして松田くんがマトモに見えたきた)」
「えっ、ちょ、途中から由美さんに耳塞がれて聞こえなかったんですけど！？」
「あ、ごめん三池には少し早いかと思って...」


男性陣は置いといて、Aの印象は大分変わった。けれど、完璧すぎる女性より少々抜けてた方が可愛げあるしな、と良い意味でだ。


「でも羨ましいですね、本当仲良くて！」
『まぁ退屈はしなかったけど、教官達のピリピリ加減やばくてそんな過ごしやすくなかったよ？』
「あぁ、それは何となく分かるわ、私達の代は松田くん達のせいで厳しかったし」
「俺が代表みたいに言うなよ」
「中心は松田と降谷だったろ？」


そこで、改めて出てきた名前にまたも三池が食いつく。


「あ、その降谷さんって人って、私見たこと無いんですけど、やっぱりイケメンさんなんですか？」
「あ、私もない」
「ていうか逆にあるのって、宮本と佐藤だけじゃない？ウチらの中では」
「ああ、そうかも」
「イケメンはイケメンだけど...」


先日、自分の彼女に向かって遠慮なく拳を向けた彼を思い出した佐藤は思わず顔を引きつらせた。


「顔はいいけど」
「中身はゴリラで」
『心はちょっとピュア？でもって少し面倒』


見事なシンクロだったが、そこでこの会議室に訪れた者がもう1人。

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