番外:年甲斐もなく大喧嘩8 ページ1
「よ、無事だったか」
「うわ、その頬大丈夫!?」
『松田くん!萩原くん!』
犯人全員の手に手錠がかけられ、人質5名が検査の為救急車で搬送される中。
付近一帯がビニールシートで覆われた現場は、忙しなく動く捜査官達でごった返していた。
植え込みの前にあったベンチへと腰をかけていたAの前に、防護服を脱いだ彼らが顔を出す。
『見た目より痛くないよ、咄嗟に少しかわしたし』
「ってもなぁ...ほら、遅いかもしれんが冷やしとけ」
『!ありがとう、伊達くん』
探してきてくれたらしい保冷剤をタオルで包んだそれを受け取り、頬へと当てる。
『何だか皆を巻き込んじゃってごめんね』
「な〜に言ってんの!」
「...ダチがんな目にあってたら助けんのは当たり前だろ」
「...お前ら、報道陣が嗅ぎつけてきたら発言に気をつけてくれよな」
普段の仕事では中々会えないと言うのに、久々の顔合わせが事件現場とは、何だかなぁと思うけれど。
「つか、その手錠ハズレねぇの?」
『あっ、そうなの、レプリカの割には頑丈で...鍵も無いし、』
「松田器用だし、外せねぇか?」
「道具がねぇと何とも...」
せめて、針金の類があればな、と松田が手錠の鍵穴を覗き込もうとした時だった。
ざわり、と周囲の空気が変わる。
皆の視線は、ビニールシートを潜ってくる3名に注がれていて。
彼らにとっては見慣れた3名でも、他の捜査官が目を見張るのも無理はなかった。
「ちょっ、降谷さん!不味いですって!」
「おおーい、降谷、流石に勘弁してくれよ、」
ズカズカと一直線に向かってくる総指揮官の後を慌てて追っているのは、風見と諸伏。
ぴたり、とAの前で立ち止まった降谷に、松田は何かを察するとふぃ、と身を避けた。
571人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユナ(プロフ) - 萌絵さん» とっても嬉しいお言葉をありがとうございます・・・!私も萩原好きなので余計に嬉しいです!次のネタも萩は出る予定なので、頑張ります!´`*気長にお待ち頂けると幸いです❁⃘*.゚ (2022年6月17日 21時) (レス) id: fe944991a4 (このIDを非表示/違反報告)
萌絵(プロフ) - 素敵なお話だったので一気読みさせていただきました!夢主ちゃんと降谷さんはもちろんですが、萩原さんとの絡みがすきです、また次のお話を書いていただけると嬉しいです! (2022年6月17日 9時) (レス) id: 0d557e489c (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ふぅふぅさん» あわわこちらこそまた読んで下さりありがとうございます!( ;ᯅ; ) ハロ嫁良かったですね〜!!何回でも観たいです!そして暖かいお言葉もありがとうございます!また覗きに来てくださいませ! (2022年5月9日 22時) (レス) id: 42df979da1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅふぅ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます!!ハロ嫁良かったですよね♪萩原夢も楽しみです!無理なさらず更新頑張ってください!! (2022年5月9日 19時) (レス) @page43 id: 09a98a633b (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ふぅふぅさん» コメントありがとうございます!笑ってはいけない大丈夫でしたか!良かったです!励みになりました! (2020年7月26日 9時) (レス) id: 8d5926d36b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユナ | 作成日時:2019年11月19日 4時