【名探偵コナン】僕があいした、ただひとりの君へ【スコッチ】

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日付が変わるか変わらないかというタイミングで、無事2人分の遺体が確保出来たと連絡を受けた。



ライがスコッチを人気のない場所へと追い込み、本名・仲間の情報などを吐かせた後始末しようとした所で、彼に情が移っていたキャロルが庇いライに撃たれる。
次いでスコッチも仕留める。その際偶然彼のポケットに入っていたライターに掠り発火、2つの焼死体が出来上がる。


というのがシナリオとなった。


実際は追い込んだ先で恐らく向かってくるであろうスコッチを無力化し逃亡を説得。
待機している車でひとまずセキュリティが厳重なホテルに彼を逃がし、工作班が2人分の遺体に穴を開けた後焼き、ライが組織に報告してホテルで落合う。


それが手筈だった。



仮にライーー赤井の提案を彼が飲んでくれたとしても、見ず知らずの男達が乗っている車に素直に乗るかどうか。
彼の性格を考慮した上で、車内で待機するのはAに変更された。




Aは心底ほっとした。作戦に加えて貰えなければ、自力で赤井の後を追わなければならない。彼に気付かれずにGPSの類を仕込むなんてまず無理だろうなと思っていたからだ。



目立つロングの髪を纏め、黒いキャップの中へと仕舞う。インナー、ジャケット、パンツ、ブーツ。全身黒で包む彼女の姿は、いつも華やかなドレスやシンプルなワンピース姿を見慣れた者達なら一目では気づかないだろう。





スモークの貼られたテスラの運転席で、彼女は祈っていた。
上手く行きますように。

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