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風にのって届いたのは、誰かが階段を駆け上がる音。
組織の連中か、
なんて、少しの希望も持ったけれど、あまりにもリスクの大きいそれ。
決まってた。
いくらライーー赤井が協力してくれるからと言って、この場に第三者の影が見えた時点で、俺はこの引き金を引くしか無いって事は。
その影が下っ端なら赤井も居るしなんとかなるだろうけど、もし、ジンクラスの奴だったら?
ダメだろ、FBIの捜査まで、終わりにしちまったら。だって、それは、彼女が必死で作ってきた道なんだからーーーー
さよならキャロル。
そう心の中で呟いて。
確かに引いたはずの、トリガー。
「っごほ、ゲホゲホっ、」
「おい...スコッチ...、」
溢れ出るのは真っ赤な血ではなくて、一時的に胸を圧迫された事による咳だけで。
心臓に標準を合わせたはずのそれは、胸ポケットを破り、スマートフォンのケースを破りーーー液晶画面を突き破る事無く止まっている。
「っ、は、何だよこれ...プラスティック弾?お前らこんなの、使ってんの?」
「...いや、それは俺ではない。恐らくーーー」
ザッ、と踏みしめる音がして、階段へと目を向ければ。
そこには、息を切らした見慣れた男女の姿があって。
「っ、スコッチ!怪我は!?無事か!?」
「...あぁ、なんとか、」
「っ、そうか...じゃあ仲間って、ライ?」
恐らくキャロルが身分を明かしたのだろう。よく見れば遠目でも分かるくらい、頬や首に怪我の跡が見られる。
『...よかった、』
ぺたん、と彼女が座り込む。
『...ふたりとも、いきてる、』
ポタリ、とコンクリートに吸い込まれていく雫が、何なのかなんて分かってるのに。
ごめんな、実弾じゃないとはいえ、ちょっと今すぐ動けねぇんだ。
本当はこの胸に閉じ込めて、その涙を拭ってやりたいのに。
そんな事したら、君はどんな反応、してくれるかな。
なんて、この場にそぐわない事を考えてる自覚はあるよ。
けど、多分俺、さっきまであんなに覚悟決めてたのに情けないけど、嬉しいんだと思う。
ーーーーーだって、
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えぬ(プロフ) - ユナさん» 初めまして!いつも楽しく見させていただいてます!あの、新しい小説のリクエストってしてもよろしいでしょうか? (2022年6月1日 22時) (レス) id: 619e2b7b7b (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» 見返し!!ありがとうございます(´TωT`)間が空くと分からなくなりますよね、すいません(´TωT`)コメント凄く励みになって嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m (2019年10月28日 1時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 久しぶりに見返しました!とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 64e9274118 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» コメントありがとうございます!間空いてしまってすみません!イチャついてから完結させますのでまたお付き合い頂けると幸いです! (2019年10月27日 9時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - どうなっちゃうのか楽しみすぎます!頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年7月29日 11時