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『...お疲れ様。おかえりなさい』
「!お、おぉ...お疲れ」
合流場所にしていたホテルの部屋へ着けば、先に戻っていたらしい彼女がシャワールームから出て来たところだった。
念の為、と彼女はタクシー、俺は徒歩で向かったのだから、時間的には分かるのだが、分からない。
ーー仮にも俺は男だ。
バスローブ1枚で出て来るのは、如何なものだろうか、と。
ぽたり、と拭ききれていない水気がゆるくカールする髪を伝って落ちる。
『...ごめんなさい、気持ち悪くて、先にシャワー頂いたの』
「それは別にいいけど、」
目のやり場に困ってふい、と逸らせば誤解させたのか伏せ目がちに謝罪が返ってきて、慌てて目線を上げて、また逸らした。
いやいやいや、童貞の男子高校生でもあるまいし、意識しすぎだろ、俺。
『...貴方もシャワー、浴びてきたら?匂いが残ってるもの』
「...そうさせてもらうよ」
それが、硝煙臭を指しているのだと分かり、一先ず背負っていたライフルケースを下ろした。
そして、今宵の宿となるこの部屋が、2ベッドルーム式である事に、今更ながら安堵したのだった。
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えぬ(プロフ) - ユナさん» 初めまして!いつも楽しく見させていただいてます!あの、新しい小説のリクエストってしてもよろしいでしょうか? (2022年6月1日 22時) (レス) id: 619e2b7b7b (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» 見返し!!ありがとうございます(´TωT`)間が空くと分からなくなりますよね、すいません(´TωT`)コメント凄く励みになって嬉しいです!ありがとうございますm(_ _)m (2019年10月28日 1時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 久しぶりに見返しました!とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (2019年10月27日 23時) (レス) id: 64e9274118 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ムスメ3さん» コメントありがとうございます!間空いてしまってすみません!イチャついてから完結させますのでまたお付き合い頂けると幸いです! (2019年10月27日 9時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - どうなっちゃうのか楽しみすぎます!頑張ってください! (2019年8月24日 22時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年7月29日 11時