63.Mansion of twilight 11 ページ15
「結ーっ局来なかったのね怪盗キッド...」
夜が明け、無事着陸した警察のヘリに救助された一行が館の上空へと差し掛かった時。
残念がるような蘭の言葉に皆が注目する中、茂木は隣に座る千間に声を掛けた。
「何で
「どーしても解いて欲しかったんだよ、父が私に遺したあの暗号を...」
あの、針で手紙に穴を開け必死で外へと手がかりを残し、無残にも惨殺された無念を晴らしたかった、と言うのは自己満足か。
けれど生きている内に、こんなにも名探偵が集まる機会などもう、無いと思ったから。
「...どうやら烏丸蓮耶に取り憑かれていたのは...私の方だったかも知れないねぇ...」
『!』
千間がガラ、とヘリのドアを開けたのと、茂木と白馬の間に座っていたAが立ち上がったのはほぼ同時。
足をかけ空へと飛び込もうとした彼女の手首をぱしり、と取る。
「え?」
『失礼ですが、少しばかり難易度が高いですから』
お年を召した身体ではね、そう片目を瞑りニヤリと口角を上げたAは、ヘリの中へと千間を引き戻す。
反動で彼女の身体は、外へと放り出された。
「なっ、」
「Aさん!?」
茂木と蘭の声が重なる中、次いで飛び降りたのは小五郎。
「(し、しまった!!)」
「お、お父さーん!!」
穏やかな表情で空を見上げたまま、ドレスの裾をはためかせ落ちていく彼女に溜息を吐き、彼は空中でその手を取る。
「え?」
身体を横抱きにしたタイミングで、背から開くのは、純白のハンググライダー。
「か、怪盗キッド!?」
それは、来ていなかったはずの、彼。
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ユナ(プロフ) - ちぃさん» アスティを気に入って頂きありがとうございます!笑 すみません鉄血置いてけぼりで降谷の新作まで手を出しました。。必ず鉄血も完結させますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月4日 21時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» お久しぶりです!コメントありがとうございます!!いつもとても嬉しいです(T ^ T) どうしても降谷ブームが再来してしまって、鉄血少々お待ち頂ければ幸いですm(_ _)m降谷の新作作ってしまったので、よろしければ遊びに来て下さい笑 ウイスキーも頑張ります! (2017年5月4日 20時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - アスティの一線引いて傍観者のような性格もカッコよくて大好きです( ´艸`) 鉄血もコナンもユナさんの作品とっても好きですww更新楽しみに待ってます!! 鉄血不足になりそうです(T^T)← (2017年5月4日 10時) (レス) id: ec58b6055b (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - ユナ様、お久しぶりです!新しいお話を見ることができて嬉しいです!鉄血作品の方も読ませていただいてます!きすこれっ!もあの四人のお話続きが楽しみです!これからも頑張ってください! (2017年5月3日 8時) (レス) id: 1ea4448835 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» 流れ星様、コメントありがとうございます!しかも全て読んで頂けるとは...!嬉しいお言葉ありがとうございますm(_ _)mなんとか鉄血は更新致しました。コナンも頑張ります。また覗きに来てやって下さいませ! (2016年9月22日 1時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2016年7月2日 23時