60.Mansion of twilight 8 ページ12
大上の死因は、青酸カリによる毒殺。
マネキンに仕掛けられたテープの声の内容から、犯人には彼が死ぬ時間も予期していた事になる。
「問題は、彼が倒れる直前まで口にしていたこの紅茶から、青酸化合物の反応が無かった事...」
『一口目で倒れなかったという事は、飲み口の部分に毒が塗ってあった可能性は無い、という事かしら？』
手袋をはめ、ティーカップを持ち上げ眺める槍田にAが尋ねれば肯定する答えが返ってきた。
事が起こる前までは彼らの推理曰く犯人＝怪盗キッドだったが、彼が殺しをするとは考え辛い。
だがこの場で何時迄も推測を追いかけた所で埒が明かないと茂木が提案し、一先ず本当に脱出手段が無いのか外へと確かめに行く事になった。
もしかしたら爆発を免れた車があるかもしれない、そう、各々が賛成する中、コナンは大上の右手に着目する。
ーー噛みちぎられた親指の爪。
近くで見ようと遺体の手を取ったところで、パシり、と手首を掴まれた。
「！？」
『あんまり触れたら危ないわ...念のため後で手を洗う事。いい？』
「う、うん...」
まるで内緒話かのように潜められた声に、咄嗟に言葉を返せば満足したのかふ、と彼女の口元が緩む。
『蘭ちゃん、皆さん外へ行かれるようだから、私と一緒に中にいましょ』
「え、でも...」
「一緒に行かないのですか？」
まるで代弁するように白馬が尋ねれば、興味が失せたかのように彼女は首を振る。
『私、探偵じゃないもの。
そうウインクを飛ばしてから蘭の腕を引いた彼女は、コナンに向けて小さく手を振った。
場違いでしかない自身がココまで来たのは、友人である白馬に会う為と、怪盗キッドが現れるのなら裏で手を貸そうと思ったから。
殺人事件など起きて仕舞えば、それは手出し無用の領域。
このような事件、ゴマンと解いて来たであろう人間が
『��そして誰も居なくなった��のような結末は遠慮したいわね...』
「え？」
願った彼女のそれは、叶わず。
それは、次々と起こった悲劇。
犯人の思惑通り、殺し合いは始まってしまったのだ。
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ユナ(プロフ) - ちぃさん» アスティを気に入って頂きありがとうございます！笑 すみません鉄血置いてけぼりで降谷の新作まで手を出しました。。必ず鉄血も完結させますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月4日 21時) (
レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» お久しぶりです！コメントありがとうございます！！いつもとても嬉しいです(T ^ T) どうしても降谷ブームが再来してしまって、鉄血少々お待ち頂ければ幸いですm(_ _)m降谷の新作作ってしまったので、よろしければ遊びに来て下さい笑 ウイスキーも頑張ります！ (2017年5月4日 20時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - アスティの一線引いて傍観者のような性格もカッコよくて大好きです( ´艸｀) 鉄血もコナンもﾕﾅさんの作品とっても好きですｗｗ更新楽しみに待ってます!! 鉄血不足になりそうです(T^T)← (2017年5月4日 10時) (レス) id: ec58b6055b (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - ユナ様、お久しぶりです！新しいお話を見ることができて嬉しいです！鉄血作品の方も読ませていただいてます！きすこれっ！もあの四人のお話続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2017年5月3日 8時) (レス) id: 1ea4448835 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» 流れ星様、コメントありがとうございます！しかも全て読んで頂けるとは...！嬉しいお言葉ありがとうございますm(_ _)mなんとか鉄血は更新致しました。コナンも頑張ります。また覗きに来てやって下さいませ！ (2016年9月22日 1時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユナ
| 作成日時：2016年7月2日 23時
