59.Mansion of twilight 7 ページ11
「うっ...」
茂木のが喉元を抑え、叫び、立ち上がった。
「ぐ...が...
なーんてな」
隣に居た槍田にウインクをすると、自分は降りると言いだした。
宝探しには興味が無いから、と。
「で、でもここからどーやって...」
そう尋ねる蘭に、山の中を駆けずり回れば運が良ければ助かる、と言う。
「じゃあアバヨ、探偵諸君!」
そう言って退室しようとドアノブに触れた時ーー
「ぐっ」
同じく喉をーー搔きむしり、叫び声を上げて大上が倒れた。
『「!」』
向かいに座っていた槍田と、大上の隣に座っていたAも立ち上がる。
「おいオッサン!二度目はもうウケねーぜ?」
「・・・・・・」
踵を返した茂木が膝をつき、声をかけるがーー
「22時34分51秒心肺停止確認...この状況下では蘇生は不可能でしょう...」
「なんだと!?」
懐中時計を確認した白馬に、槍田が遺体へと顔を近づける。
「唇の色調が紫色に変化するチアノーゼが見られないわ...それにこの青酸ガス特有のアーモンド臭...」
「じゃあさっきオッサンが飲んでた紅茶に青酸カリが!?」
「うんにゃ...酸化還元反応は無いよ...」
千間が紅茶に10円玉を落とすが、変化は見られず。
「どうやら原因はこの紅茶じゃないみたいだね...」
「だったら一体どーやって!?」
騒然とする現場に、静かに響くのは、彼の言葉。
「さぁ、賽は投げられました...自らの死をもって、この命懸けの知恵比べを華々しくスタートさせてくれた大上探偵の為にも、財宝捜しに精を出してくれたまえ...」
「てめぇ...ふざけるな!!」
思わず茂木がマネキンの胸ぐらを掴んだ時、その頭部が外れ、床へと転がる。
そこに仕掛けられていたのは、カセットテープ。
タイマーに繋がれたそれは、"ただ流されていた"もの。
「これで二つ分かったね...」
そう、自身達の様子を見ながら喋っていた訳ではない、それが意味する事は。
「犯人は最初から、大上さんを狙ってたって事と...」
5人の探偵達に問うのは、コナン。
「もしかしたら犯人は...ボク達の中にいるかもしれないって事が...」
子供ながらに鋭い洞察力に、彼らの表情も険しくなった。
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ユナ(プロフ) - ちぃさん» アスティを気に入って頂きありがとうございます!笑 すみません鉄血置いてけぼりで降谷の新作まで手を出しました。。必ず鉄血も完結させますので、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月4日 21時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» お久しぶりです!コメントありがとうございます!!いつもとても嬉しいです(T ^ T) どうしても降谷ブームが再来してしまって、鉄血少々お待ち頂ければ幸いですm(_ _)m降谷の新作作ってしまったので、よろしければ遊びに来て下さい笑 ウイスキーも頑張ります! (2017年5月4日 20時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - アスティの一線引いて傍観者のような性格もカッコよくて大好きです( ´艸`) 鉄血もコナンもユナさんの作品とっても好きですww更新楽しみに待ってます!! 鉄血不足になりそうです(T^T)← (2017年5月4日 10時) (レス) id: ec58b6055b (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - ユナ様、お久しぶりです!新しいお話を見ることができて嬉しいです!鉄血作品の方も読ませていただいてます!きすこれっ!もあの四人のお話続きが楽しみです!これからも頑張ってください! (2017年5月3日 8時) (レス) id: 1ea4448835 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 流れ星さん» 流れ星様、コメントありがとうございます!しかも全て読んで頂けるとは...!嬉しいお言葉ありがとうございますm(_ _)mなんとか鉄血は更新致しました。コナンも頑張ります。また覗きに来てやって下さいませ! (2016年9月22日 1時) (レス) id: c161ddb9a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2016年7月2日 23時