君の幸せを願って。 ページ7
(待ってください姫様気まずいんですけどってかなんで私の名前わかったんだ？え、認知された？？嬉しいけどなんか複雑だし。ってか、姫様と勇者様って恋仲なのか？？うーん…？)
考えれば考えるほどに頭が痛くなる。
「A」
突然名前を呼ばれる。
『り、リンク………様。』
先程よりは緩んだ表情をしていた彼だったが、様をつけると不機嫌そうな顔をした。
「…A」『リンク様』「A」『リンク様』「A……」『勇者様』
痺れを切らしたのか段々と距離を詰められる。
一歩近づかれたので一歩退がる。沈黙が流れる。
また、一歩近づかれたので一歩退がる。沈黙が流れる。
またまた、一歩近づかれたので一歩退がる。沈黙が流れる。
それを繰り返し続けた。まあ、そんな事してたらいつしか終わりが来る事は当然で。
ついに、私は石壁まで追い詰められてしまった。
壁に背中が触れると同時に壁に手をつかれる。
もう、どこにも逃れられない。
いわゆる巷で噂の“壁ドン”と言うやつだろうか。
などと考えてると、顎を掬い取られ目線を強制的に上げさせられる。
「A…？」
少し悲しげな声で名前を呼ばれた。
流石の私も痺れを切らし、待ち望んでいた言葉をあげた。
『……リンク。』
すると彼の顔が緩む。安心した表情で微笑まれる。
思わず胸が高鳴った。
(でも、)
ダメだ。私は彼になんか、想いを寄せては。
そもそも私は彼になんの感情も抱いてないですけどね。
…多分。ね。
「A」
『何、？』
「これ、」
そう言って渡して来たのはオパールの簪。
『え"、これ高いやつやん……』
オパールの輝きは勿論の事、細部の装飾まで素晴らしい品物だ。こんな高価なもの……………貰うに決まってる！！！！！(((
『ありがと大切にする……』
「…つけてあげる。』
いやいいよ！と遠慮するも、すぐに簪は奪われて後ろを向かされた。そっと髪を優しい手つきで触られる。一つ一つの彼の動作をつい意識してしまう。
「…髪、綺麗。」
『え、ありがと！勇者様に褒められるとは光栄だねぇ〜』
「じっとして。」
「できた。」
そう言って彼は私を前から覗き込んだ。
「うん。綺麗。」
そう満足そうに微笑まれてドキドキしない人はいないはずがない。ありがとうとお礼を改めて言うとどういたしましてと返された。
そのあとしばらく沈黙が続いた。
『…少し歩く？』「うん。」
その後、私達2人は夕日に照らされながらゆっくりとハイラルの地へ帰っていった。
オパール:純粋無垢、幸福
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葵 - リンクかっこいいい死ぬ！（（（ゑ 後初見です！神作品を作ってくれてありがとうございます (8月25日 1時) (
レス) id: 5828b1967c (このIDを非表示/違反報告)
くまぁ - イーガ団のがぴちぴちの全身赤タイツ着てるのがそらなすぎてめっちゃ笑っちゃいました！リンクがカッコ良すぎてにやにやがとまらなです…！ (8月20日 1時) (レス) @page18 id: b91ebddc7f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - スッゴク読みやすくて、リンクがとにかくかっこいい、、、。 イカれバナナと爆弾中毒者は面白かったです!! (8月7日 14時) (レス) @page18 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - 本当ですか？！！パイナップル聖人さんありがとうございます！(*´-`)ちょこちょこですが頑張って行きたいと思うので何卒よろしくお願いします…！リクエストなどのネタ提供もあったら嬉しいです…！！＼(^o^)／<ｵﾈｶﾞｧｱｱｧｧｱｱｧｱｲ (6月7日 6時) (レス) id: e1d383aad9 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル聖人 - このお話好きすぎる！お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ＾ω＾ ) (6月5日 22時) (レス) @page5 id: c45b8ce58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空音 | 作成日時：2023年6月3日 13時
