仮面の裏は裏の仮面 ページ12
『姫様、大丈夫ですか。』
ゼルダ姫は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていた。
そして、急に手を握ってきて
ゼルダ「A、貴方は何者なんですか。」
と真剣な表情で私を見つめた。
『…まあ、いつかはバレると思ってたんで良いでしょう。』
そう言って私は“表の仮面”を外した。
出てくるのは“裏の仮面”。過去の傷跡。
『元イーガ団、副団長。A。
それが私だ。』
そう告げると姫様は俯き
ゼルダ「やはり、貴方があのAだったのですね。」
悲しそうに声を震わせる。
ゼルダ「どうです、私を殺しますか。」
姫様はこちらを睨み自身を守る体勢をとる。
恐怖と悲しさに満ちた瞳はどこか怖かった。
だが私はおちゃらけた声で返す。
『いーや？んな事する訳ないじゃん。』
ゼルダ「え、」
『だってさ？私もう辞めたんだよ？？
イーガ団。もうあんな全身赤タイツ着たくないって……』
そう言うとゼルダ姫が笑った。
その後2人で大笑いした。
『だってさ？だってさ？？あんなピッチピチ赤タイツだよ？？無理があるってっ』
ゼルダ「確かにあれはダメですよね…」
『しかも仮面もつけなきゃいけないから常に酸欠だしあの頭飾り恥ずかしいよ無理無理あれ着てた自分どうかしてる』
と2人でイーガ団の服装について熱く語っていると不意に姫様が
ゼルダ「何故、貴方はイーガ団を辞めたのですか、？」
と聞いてきた。
『うーんとね…長くなるんだけど…』
私は生まれた時からイーガ団に居た。
あれが私の家であり家族だった。
そのまま姫様を殺す刺客として育て上げられた私だったが16歳のある日私はある物を見つける。
それは、ファッション誌というものだった。
そこに描かれた服の絵は年頃の私には輝いて見えた。
憧れだった。本当はこんな服を着てみたいと思っていた。
あと普通に団の服装が嫌いだった。
だからと言ってこんな服を買うのは勿体無いと感じていた。
私達団員にはほぼ休日が無い。
日々鍛錬に励み、作戦を練り実行して。
そんな生活に飽き飽きしていたし、私は短剣を扱うのがとてつもなく苦手だった。
だから私は決めたのだ。
こんな団辞めてやるって！！！
『まあ、こんな感じだねー！』
ゼルダ「成程…だからあんなに身のこなし方が……」
『とりあえず私はもうアイツらの所に戻る気は更々無いよ。絶対に。死んでも戻ってやらない。』
ゼルダ「…そんな決意を持った貴方にこそ頼みたいことがあります。」
「私の、護衛を頼みたいのです。」
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葵 - リンクかっこいいい死ぬ！（（（ゑ 後初見です！神作品を作ってくれてありがとうございます (8月25日 1時) (
レス) id: 5828b1967c (このIDを非表示/違反報告)
くまぁ - イーガ団のがぴちぴちの全身赤タイツ着てるのがそらなすぎてめっちゃ笑っちゃいました！リンクがカッコ良すぎてにやにやがとまらなです…！ (8月20日 1時) (レス) @page18 id: b91ebddc7f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - スッゴク読みやすくて、リンクがとにかくかっこいい、、、。 イカれバナナと爆弾中毒者は面白かったです!! (8月7日 14時) (レス) @page18 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - 本当ですか？！！パイナップル聖人さんありがとうございます！(*´-`)ちょこちょこですが頑張って行きたいと思うので何卒よろしくお願いします…！リクエストなどのネタ提供もあったら嬉しいです…！！＼(^o^)／<ｵﾈｶﾞｧｱｱｧｧｱｱｧｱｲ (6月7日 6時) (レス) id: e1d383aad9 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル聖人 - このお話好きすぎる！お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ＾ω＾ ) (6月5日 22時) (レス) @page5 id: c45b8ce58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空音 | 作成日時：2023年6月3日 13時
