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親切にも車の扉を開けてくれた悟に少し戸惑いながらも助手席に腰を下ろした。彼に住所を伝え、静まり返る車内で何となく窓の外に向けていた視線を隣に移し、運転している悟をチラリと盗み見る。
街の灯りに照らされた銀色の髪に、息を呑むほど美しいその
「見すぎ」
『…！ごめん』
「どした？」
『いや、なんか大人になったんだなって…』
高専時代で記憶が止まっている私からすれば、今の彼は大人すぎるようにも思う。大人の余裕っていうか、色気っていうか。口悪い生意気だった奴がこんなにも大人しくなるとは驚いたものだ。
「それはAもでしょ。昔も綺麗だったけど、今はもっと綺麗だ」
『…っ、どこでそんな口説き文句覚えたんだか』
動揺している事を悟られないように平然を装う。そんな事を言われてしまえば、嫌でもドキッとしてしまう。
「なんせ10年だからねぇ。卒業したら居なくなってたからビックリしちゃったよ」
『まあ、ね…』
悟に何も伝えないまま姿を消した後ろめたさからか私は言葉を濁した。
ちょっとした反抗だったのだ。別れる理由を教えてくれなかった彼に私も術師を辞める事を教える必要がないと思った。思い返せば、当時の私は子供じみていたと思う。そんな私の態度を察したのか悟はそれ以上聞いてくる事はなかった。
「…Aはさ、この10年何してたの？」
『会社員してただけよ。…悟は？』
「高専で教師してる」
『教師!?悟が!?』
予想外の回答に驚きを隠せない。いつも夜蛾先生に怒られてばかりだった悟が先生をしている姿なんて、全くもって想像できない。出来る訳がない。
「ちょっと、今失礼な事考えてるでしょ〜？」
『さぁ？どうでしょう』
昨夜の出来事が嘘だったみたいに普通に会話している。私たちが付き合っていた頃と同じように。まるでこの瞬間が10年前の私たちに戻ったみたいだった。懐かしい感覚が蘇り、何故か安心する。悟が隣に居るこの空間が、やっぱり。
────好きだ。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
